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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

カテゴリー「歌のこととか」の記事一覧
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●最近、磐田方面ではいろんな事をやる。

磐田バッハ合唱団というのが、うちの団体の母体ですが、兄弟団体に磐田コーロ・ユビラーテと静岡バッハ合唱団があります。

で、何かってぇと、集まって、コンサートをやったり、合同練習をやったりするんで、そのたびにえっちらおっちら、遠州灘方面へ遠征するのですが、

本日は、コーロ・ユビラーテの菊川メンバー主宰で、
「菊川赤レンガ倉庫で歌おう会」なるものがありまして、
早めのお昼を食べて菊川へ向かいました。

※菊川というのは、東海道線で私の地元清水からだと50分くらい。新幹線が停まる掛川駅の1つ手前です。

東京都内とかだったら、
50分くらい、どうって事ない通勤圏内ですが、東海道線だと1本逃すと、10分、15分待たないと次の電車が来てくれないので、乗り継ぎ時間を考えると、1時間半はみないといけない。

ってんで、開始時刻の2時に余裕綽々で現地入りするためには、家をちょうど12時に出る、と。

今日はとってもよく晴れた穏やかな日で、大井川を越え、SLが走っているので有名な乗り換え駅金谷(かなや)辺りの新緑を愛で、小旅行気分を満喫しました。

●駅前から徒歩2分

で、こちらがその赤レンガ倉庫。





 ↑裏口辺りにバラの生け垣が。

思ったよりこじんまりした造りで、中は昔の和風のお蔵っぽい。



ユビラーテメンバー、
バッハメンバーに加えて、
一般の方で「水のいのち」好き♡歌いたい♡という方も自由に参加して下さい、という催しなんで、40~50人くらいいたかなぁ。

お蔵の中、人でいっぱい。

ビデオも回っているし、写真も撮られていたんで、ちょっとドキドキしちゃった。
  ↑
あの本格的なビデオ機器は何だったんだろう? そのうちどこかのスポット番組で放映されちゃうのだろーか? そーいう説明は、するのを忘れられちゃったみたいで、誰もなーんも言ってなかったなー←磐田ではありがち (^◇^;)

最初は声出しを兼ねて、
中田喜直編曲「日本の四季の歌」から、5曲をささっと通しました。

うちの団体は、いつも発声練習って、ないんです。フツーの練習がかなりボイストレーニングっぽいものなので、いつもいきなり曲に入ってしまう。

で、早春賦(これ、元々の作曲が、中田喜直さんのお父様なんだって! 初めて知りました)とか、ちいさい秋とか、雪の降る町を、などをさささっとやる、と。

中に、とっても楽しい雰囲気の山の歌がありまして、大いに気に入りました。

こういうのを口ずさみながら、足取りも軽く山を歩けたら、いいよね~。

今日は一般の方もいらっしゃるので、極力止めないで、
楽しく一冊歌ってしまおう、
みたいな催しで、

次はとりあえず
「水のいのち」のイッキ。

当然のことながら、
全曲やると、やっぱり
気合いが入って、途中で
汗だく。

でもまあ、楽しくソプラノを
通しました。

で、休憩の後は、
先生から各曲についての
大まかなsuggestionが入り、
これがおもしろくて、
途中からせっせとノートを
取ってしまった。

で、お話が終わったところで、再度イッキ。

で、この曲集は、ジョイオブでN山せんせいに振っていただいた時、人数バランスの関係でアルトをやったので、

2度目のイッキでは、
たっぷりアルトを堪能。

うふふ、楽しかった~(≧▽≦)

●で、次の企画の話が………

やっぱり「水のいのち」は
何度歌ってもいいよねー、
とワイワイやってたら、

すかさず次の企画の
アナウンスが来た!

この前も浜松の
クリエート浜松という場所で、ロ短調ミサのイッキ企画があったんだけど、

同じクリエート浜松で、
6月14日(土)に
Beethovenの第九をやる、という話がウノちゃんから!

ひょえ~(≧▽≦)

ベートーベン時代の
420だか430Hzくらいでやるかー?

とか、最初先生が
おっしゃったんで、
やった! ラッキー!
ソプラノは楽が出来る!

とほくそ笑んだんですが、

クリエート浜松、
ちゃっかりピアノがある……んで、それならやっぱり
440Hzかぁ、という話に
落ち着いた。  

くそぉ、440だと
フルパワーにならないと、
最高音が出ないー(ToT)

仕方ないんで、
少し予習するか………。

●で、もう1つ企画が。

7月6日(日)に、
豊田町のサマーコンサートなるものがあり、ユビラーテメンバーで「水のいのち」をやるそうな。

で、ユビラーテのアルトさんに、

「出て下さいね♡うふ♡」
された。

ううーむ、その翌週、
ジョイオブの本番なんだよねー。

そして、ジョイオブの翌日、
ソーニョのピアノ伴奏練習なんだよねー。

う、うーむ………さすがに、ちと苦しいのであった(^。^;)
いやぁ、モテモテ(なのか?!←多分、違う!)で困るわー。







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●昨日夕方、校正終了!

もうちょっとかかるか?
と危ぶんでいたが、
何とか3時過ぎに終了。

宅急便のサービスセンターに
連絡し、5時半に集荷。

は~(≧▽≦)
やっと手が切れた~!

………終わった瞬間に
ゲッソリしました。(_ _)

これはもう、栄養補給を
するしかない!

てんで、まずは食べる。


  ↑
もうFacebookには載せちゃったんで、ダブルになっちゃったけど、昨日の卵焼きに
トマトソースをかけてみた。

リコピン、うまし!


  ↑
急に牛肉が食べたくなり、
スーパーに走り、
プチステーキ。

アルブミン、うまし!


  ↑
仕上げはイチゴにヨーグルト。

ビタミン・乳酸菌で
パワー爆発っ!(なのか?)

●で、脳と心にも栄養補給!

指揮者さまご推薦の
YouTube動画で、

昨年度の全日本合唱コンクールでの郡山市立郡山第五中学校混声合唱団あーんど女声合唱団(指揮は小針智意子せんせい)をじっくり鑑賞!

ここ、元々は混声なんだけど、昨年度は女声だけでも
コンクールに出場で、
混声も女声も優勝しちゃった、というトンデモ団体。

ともかく、聴いて!

という指揮者さまからのメールがソーニョメンバーに届き、

そうか!
ならば、聴かずばなるまい!

と、じっくり聴く時間がとれるのを、今か今か、と待っていたわけでして。

どうも仕事が修羅場だと、
物音をたてるのがはばかられる。
音楽を流していられない。
ただひたすら、
じぃーーーっと、
静かに原稿と向き合うしかない。

反動でウォーキングに出た時は、バロックからロックから、ジャズからコンテポラリーから、と脈絡なく聴きまくりしてましたんですが。

家の中でじっくり
YouTubeにハマる余裕が
なかなかなかった。

めでたく仕事終了と
相成ったので、
気持ちよぉく、楽しく拝見♪

●これはスゴいことですよ。

いゃあ、小針先生という方は、すごい指導者です。

この団体がなぜこれほど
うまくて安定しているか、
と言えば、ひとえにこの
先生の指導力だと思います。

何が素晴らしいって、
この合唱団のメンバーは、
全員が、ただの1人も例外なく、発声の基本フォームがものすごくしっかりしている。
どの母音、どの音程でも、
全くブレない。

フォームの作り方は、
うちのマエストロのおっしゃるのと同じタイプなので、音形の作り方も近いと思う。

唇の形なんか、ビシっと決まってるよねー。息の流れの当たりどころも、みんなしっかり揃ってる。だから、全部の母音がきっちり前に飛んで、全ての言葉がクリアーなんだな。

混声も女声も、かなり言葉数の多い曲ばかりで、(それも、中学生なのにラテン語だし!)口を回すのが難しい言葉も多いはずなんですけど、ブレませんねー。

混声曲で「hallelujah」が出てきましたが、非常に日本人離れした美しい発音。

大人の合唱団だと、得てして1人1人の発声にクセがある。個性的といえば聞こえはいいけど、ある音程に入る時に、必ず下から唸り上がっちゃうとか(←ちょっと演歌、入ってる?)、

苦手な母音(たいていイとエ)が出てくるたびに、唇その他のポジショニングが狂っちゃうとか、

いろいろある。

だから、どの音程でも、どの母音でも、きっちり同じように美しい響きを繋げていくというのが至難。

中学生の場合は、もしかしたら、ヘンなクセがつく前に、徹底的に良いフォームを身体に覚え込ませて、良いクセをつけているのかもしれないなー。

女声の演奏の方は、
まずアルトが鳥肌モノの声でゾクゾク、

さらにソプラノの
グレゴリオっぽいソロを
3人で次々やるんだけど、
全く危なげないっていうか、

何これ、うますぎっ!
かっこ良すぎ~~~(*^▽^*)

声部のバランスも美しいし、

全体通して、非常に柔らかな光に包まれた美しい祭壇が見えてくるような、

うん、こういう響きで
歌ってこその宗教曲だな!

という感じ。

この子たちが成長して、
さらに多彩な音色を
身につけていったら、
それはもう、感涙モノの
美しい色に満ちた演奏を
してくれるに違いない。

乾いた心にたっぷりの
栄養、注入してもらいました~(≧▽≦)

はぁ、それにしても
こういう至福の合唱経験を
中学生で堪能できるなんて、彼らはホントに幸せです。

まあ、それを聴かせてもらう
こちらも、たっぷり幸せなんですが、

こういう中学生活が送れる、
素直なキラキラした子たちが
いるんだ、と思うと、
日本も捨てたもんじゃないような気がします。

中学生活は3年しかなくて、
長い人生の中では、
ほんの一握りの時間なんだけど、これほど濃厚な、
みんなで作り上げていく
時間を持てるなんて、
長い人生の中でも最高の瞬間なのかもしれません。

みんな、輝いているよね。

その輝きが、長い人生を支えてくれる大事なものになることを切に祈っています!


昨日いただいた卵焼きは、
長さ30センチくらいの
伊達巻き仕様なので、
まだまだ終わらない。

今夜も楽しめそうで
うっふっふー♡

今日埒をあけないと
間に合わない
校正修羅場なもんで、
ちょっとチンすれば
食べられる(そのままでもいいんだけど、温めると
出来立て感がある)卵焼き、
ものすご、有り難い。

添え物のピクルスとか
グラッセとか、余裕の
ある時に作っておく
作り置き惣菜なんで、
食事の用意は30分を切る。



難しいお料理は出来ないんだけど、とりあえず作るのは
好き♡ 
 ↑
って、要するに食いしん坊ってことか!

毎日行き当たりばったりに、その日食べたいモノを作ってはパクパク、で幸せなんだから、根っから脳天気でアル。

なんか、疲れてくると、
美味しい野菜の鮮やかな色で、ハッと目が覚める感じがします。彩りで食べるんですかねー。

昨日も油絵展で、
いい色のものをたくさん
見たんで、その点も
気持ち、スッキリ。

毎日きれいな色を
見ることで、脳に良い刺激があるのかもしれないな。

●先日の練習で

指揮者さまが音楽の色彩感の
お話をしてくださいましたが、

うんうん、なるほどぉ、
やっぱり良い演奏って
そうですよね!
と一人で納得。

目も眩むような、
めくるめく色彩感を
感じた演奏として
思い出深いのは、
ロンドンで聴いた
アンドラース・シフの
ピアノ弾き振りのアンサンブル。

記憶力ないんで、何の曲だったか、てんで出てこないんですけど、ものすごく豊かな色合いを感じ、圧倒されました。

淡いメロン色のまぁるい輪が次々と目の前に浮かぶ感じだったぁ♡♡♡

音に色を感じるって、
あんまり人から聞いたことがないんで、こういう感覚は珍しいのかなぁ、と思っていましたが、

指揮者さまが郡山の若い衆の演奏がまさにそれだ、という
お話をして下さったので
嬉しくなってしまった。

中学生でそこまですごいとは、末恐ろしい!
と思いますが、中学生だからこそ、音に対してとことん真摯になれるのかもしれません。もちろん指導の先生のカリスマ性もすごいのでしょうけれど、なんか、鎌谷悠希の名作『少年ノート』を彷彿とさせますね。

そう言えば、超絶技巧で有名な若手ジャズピアニストの上原ひとみさん(大ファン!)の大分以前のインタビューで、

子供の頃、最初についたピアノの先生が、
この曲はどんな感じ?
どんな色かな?
と指導してくださったんだそうです。

小さい子に音色感を伝えるのは難しいと思うんですけど、

ああ~、いいなぁ。
こういう風に自分の奏でる音はどんな色か、自分で考えていくように導いて下さる先生、ステキだなぁ。

どうせ音楽をやっていくなら、より豊かな感性で音楽と向き合っていきたいものです。

そうすれば、ひょっとすると、自分の音にも、
きれいな色がついていくかもしれない。
 ↑見果てぬ夢その2

中学生にして完成の域にかかっているコたちには、
遠く及ばないですが、心がけだけはしていきたいなぁ。

よし、脳のこやしにするためにも、この校正地獄を抜けたら、指揮者さまが教えて下さった郡山と秋田の若い衆の演奏をじっくり聴くぞ~(*^▽^*)
●ラビアン・リーが閉店になっちゃうんだって!



清水駅横の飲み屋街にある
オシャレなバー「ラビアン・リー」が近々閉店になってしまうんだそーです。

そ、そんなー!

まだ2回ぐらいしか
行ってないのにぃ(ToT)

で、昨夜はバイオリンの
H田さん率いるバイオリン・
クラリネット・ピアノの
3人ユニットによるラストライブがありまして、

いそいそ出掛けてまいりました。

で、お酒は出るけど、
食べ物は持ち込みでネ、
という催しだったものですから、ちゃっかりおかずの
残りをお弁当箱に詰めて
持っていき、ハグハグ。



↑時たま活躍する
ネコさん弁当箱。

飲み物は、ワインクーラーを
一杯いただきました。



で、FB友達のS坂さんが
いらしたので、ワイワイ
やってて、なんか、
スコットランドだかの
60度のバーボン(だったか?)をオススメに従い、
一舐め。

ものすごぉく強かったけど、
ものすごぉく豊潤な味わい
でしたー。

どうもウィスキーやバーボンは昔からなぜか飲む機会がなくて、どの銘柄がどう美味しいのか、てんで知らない。

知ってるのと言えば、
Four Rosesくらいです。

いつも飲み会と言うと、
先輩方がガンガン、ロックでいく焼酎を、チビチビ舐めて
みたり、後は日本酒かワインを少々程度になってて、

昔に比べると、あんまり飲めなくなったよーな気がするなー。

普段全く晩酌しなくなると、
身体が酒を欲しなくなるのかもしんない。

ま、経済的ではある。

●ライブは夜が更けるほど、ノリノリになるなー。

演奏する側も、ファーストセットは、けっこー緊張したり、音のバランスを試したり、で多少固くなるんだと
思いますが、

聴いてる方も、セカンドセットくらいから、飲みの具合が良くなってきて、ノリが良くなる。

昨夜集まっていたお客さんたちは、H田さん所属のSフィルのメンツが主だったもんだから、セカンド、サードセットになると、

実は自分が弾きたくて
たまらないんじゃないか?

というノリノリ状態。

特に後半は、渾身の
タンゴパフォーマンスが
続いたもんだから、
そりゃあもう、盛り上がり
ました!

3人の息もピッタリで、
むっちゃかっこよかったー。

うーむ、人が楽しそうに
音楽してると、こちらも
楽しくなってきますね。

で、ふと、現実に返ってみると、

………あああ、自分たちの
ユニットのライブ計画、
また滞ってますぅ~(ToT)

で、ムンクになる、と。





↑暗くて、せっかくの美女が
よく見えないのが残念であった!

●ライブ告知、アゲイン

もう1つ別のライブステージのお話も、東京から舞い込んできたんだけど、こちらはスケジュールが合わなくて残念ながらお断りメールを出したとこ。

バークリーの先輩H乃さんのお兄様のシャンソンライブです。

H乃さんはコンテンポラリージャズの作曲家で、お兄様は元々は映画の子役で有名な方。小津作品なんか、総ナメです。(→実は、朗読の師匠)なんと、あの武満徹の甥御さん姪御さんに当たる。
やっぱり音楽一族なんだなー。

お兄様は、ちょっとおもしろい音楽セラピーの活動をやってらっしゃり、静岡でも一度やっていただきました。

いろんな催しに、いつもお招き下さるんですが、なんか、だいたい私の本番とかに重なるんだよなー!(^◇^;)

音楽関係者は、宿命的にスケジュールがバッティングするものらしい。



●昨日の練習でマエストロが教えてくれたんですけど

ロ短調ミサの第1曲目Kyrieを例にとって、
いろんな数の象徴を暗号コードのように
組み込んでいるっていうお話がありました。

三位一体を象徴するよーに、だいたい大事な
言葉は3回唱えるってのが、元々キリスト教の伝統にあって、
宗教曲でも、大事な言葉が3回続くというパターン、たくさんあるけど、
他にもいろいろあるそーで、時々そーいうお話になる。
で、昨日のお話が面白かったんで、書いておこう、というわけ。

●「14」が隠されている

1つは「14」という数字が曲の中にこっそり組み込まれているってお話。

どこが14かってぇと、スコアを見ると分かりやすいんですが、
器楽+5声(通常の混声合唱は4声だけど、バッハはよくソプラノを
1と2に分けて、全く別のことをさせて5声構成にしている)+
通奏低音で、都合14声で全体が構成されている。

①フルート・トラヴェルソ1
②フルート・トラヴェルソ2
③オーボエ1
④オーボエ2
⑤ファゴット(1、2)
⑥ヴァイオリン1
⑦ヴァイオリン2
⑧ヴィオラ
⑨ソプラノ1
⑩ソプラノ2
⑪アルト
⑫テノール
⑬バス
⑭通奏低音

で、14声。ふむふむ、言われて数えてみれば、確かにその通り。

で、なんで14?

キリストの12使徒とは関係ないか・・・?

とか悩んでいたら、これ、数の遊びなんですって。

アルファベットの第何番目にくるか、によって
文字と数字を対応させていくと、

A=1 B=2 C=3 D=4・・・という具合になる。

で、これをBACHでやると、

B=2 A=1 C=3 H=8
2+1+3+8=14(!)

なんだ! ちゃっかり自分の名前を入れてるんじゃん!
遊んでるんじゃん!
ダ・ヴィンチコードかいな!

ということになる。

マエストロがおっしゃるには、
「バッハは真面目じゃないです。お遊びもしてるんです」
とのこと。

ふ、ふ~ん。
でも、お遊びを仕組むためには、相当な力が要るような気が
するんだよなー。

よくスポーツ選手が「楽しんできます」と言ってるけど、
「楽しむ」ためには、その前に「極めて」いないと、
「楽しむ」余裕は生まれない。

●さらに、「126」ってのの話に移る。

で、こっちはさらに力ワザのよーな気がするのだが、

このKyrie、126小節で終わるよーになっている。
これが、偶然そーなってるんじゃなくて、
ちゃんと意味があるんだそうなんですよー。

意味を持たせたい数に合わせて、小節数を
決めて作曲するなんて、ホント、もんのすごい
力ワザである。

バッハ研究によると、この「126」は、
詩篇の「126」に対応してるんだって!

詩篇126って、どんなんだっけ?
・・・と手元の聖書を紐解いてみたところ、

最後の方に
「涙と共に種を播く人は
喜びの歌と共に刈り入れる。
種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は
束ねた穂を背負い、喜びの歌をうたいながら帰ってくる。」
というのがあり、

あれ?

どっかで見たような!!

そう、これ、ブラームスのドイツ・レクイエムの
第1曲「Selig sind」の後半部分の歌詞なんです~~~!

ちなみにSelig sind(汝、幸いなるかな)の前半は、

マタイによる福音書第5章第4節。

「苦しみ悲しむ者は幸いである。
その者は慰めを受けられるからである。」

に続くのが、上の「涙と共に種を播く人は・・・」なのです。

ってことは、ブラームス、本歌取りしてるのか!?

へぇぇ・・・。なんか、つながっているんだねー。

●バッハの暗号は、歌の本質じゃないけど

他にもマエストロ解説でみんながお気に入りなのは、
Crucifixusの「13階段」。

この曲、難しくって、みんなでなえていたところ、
興味を持たせようと話して下さったみたいなんですが、

この曲全体で、天から下った神の子が13階段(いわずと知れた、死刑台の象徴)
を一歩一歩歩んで、受難に至る、というのを象徴した作りになっている、
というお話なんです。

お手元に譜面があれば、通奏低音部分をチェックしていただくと
分かりやすいのです。

初っ端に出てくる五線下のEの4分音符2個のパターンに注目して
下さい。音形は同じものの繰り返しで、

下のE2つ→オクターブ上のE4つ→D♯2つ→D♮4つ→
C♯2つ→C♮4つ→B6つ→再び下のE2つに戻る(音符は
全部四分音符)

を繰り返しています。

で、この下のE2つがいくつあるか数えていくと、
ちゃんと13個ある!

で、この13個のE2つを目で追いながら
歌っていくと、なんか、ほんとに目の前に
キリストが13段の階段を一歩一歩歩んでいくような
気がしちゃって、それまで自分のパートだけ見て
「うう、歌いにくい」とか思ってたのが、目がパッと
覚めるような気がして、ちょっと感動して涙が出そうに
なっちゃいました。

それまで、この曲は難しくて・・・とみんなで
敬遠してたのですが、今ではもう、
歌うの、すごく好き。

臨時記号で示される和声の重要ポイントも、
理屈はよーわからんけど、うん、ここで
この色合いの音が欲しいよね!
と納得して歌えると、やっぱり違う。

一歩一歩死への階段を歩んでいくキリストの
歩みに、歌い手の心が寄り添っていく感じです。
歌うたびに感動します。

1曲1曲の調性や、
選ばれた音には、必ず作曲者のイメージがあり、
どうしてその音を選んでいるのか、
何をどうイメージしてその音を使っているのか、
必ず意味がある。無駄な音は1音もない。
だからこそ、1音1音を極上の響きで歌わないといけない。

そう繰り返し教えて下さるマエストロのお言葉、
いつも考えさせられます。

昨日はお話を聞きながら、
あ、そうか、物語を書く時と、おんなじなんだぁ、と
一人ひそかに納得してました。

物語を動かすキャラクターを決める時に、
物語の中には書ききれないかもしれないけど、
どんな人生を生きてきた人か、を想像したり、
どんな口調で話すのか、を考えたりしているうちに、
その人にぴったりの名前が出てくるんですよね。
で、ぴったりの名前がつくと、ちゃんと動き出してくれる。
どころか、書き手の筆を離れて、どんどん一人歩きを始めてくれる。
こうなるとしめたもので、書き手は、キャラクターの後を
追って、ただその言動を書き留めていけばいいだけになる。

これが、名前がぴったりハマらないと、なかなか思うように
動いてくれない。
ですから、私のよーなへなちょこな書き手でも、
キャラクターの名前を決める時には、時々
うんうん唸ります。

するっと出てきてしまう場合もありますけれど、
なかなか出てこない場合もある。
これが産みの苦しみってヤツなんだろーか?
とか思うけれど、ともかく
名前が決まるまでは、にっちもさっちも動かないものなんですよねー。

作曲家が最初の1音を選ぶ時も、
これに似た葛藤があるのかもしれません。

あ、指揮者の最初の1振りも、
そーなのかも。

書道家も、最初の1筆を下す時が
勝負だろうしなぁ。

・・・てな事を、とりとめなく考えたり
してるんですが、

大バッハとは比ぶべくもないが、
モノを創る、というのは、きっと
そーいうものなんだろう、と思います。

音楽を通して、偉大な芸術家の
創作の瞬間に思いをはせるのって、
ものすごく豊かな贈り物をもらっているのかもしれません。

やっぱり音楽を続けてきて、良かった。





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