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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

偉大な作曲家に捧げられた演奏会(その2 高田三郎)
●実に4時間に渡る大演奏会!



12月8日は、清水マリナート大ホールにて、高田三郎生誕100年記念コンサートin静岡。

参加団体は、登場順で、

キンダーコーア花輝
静岡混声合唱団ひびき
沼津あゆみ会
沼津フラウェンコール
静大混声OBOG現役合同合唱団
大久保混声合唱団
東海メールクワイアー
あんさんぶる逍遙男声会

そして

清水フィルハーモニー管弦楽団。

実に、9団体!

合同合唱は、200人!

いやはや、マリナートのこけら落とし公演以来の大・大合同。聴き応えたっぷりで、4時間経つのが早かった~(^◇^;)

これだけの大人数をまとめ、
陰に陽に駆け回られたであろう
M島さんに、改めて拍手~(≧▽≦)

●プログラムを順に

①キンダーコーア花輝(児童合唱)による3曲の清らかな典礼聖歌がオープニングを飾りました。

ロビーで典礼聖歌集の譜面販売があったので、早速ゲットして、
途中譜面を見ながらお聴きしてましたが、このオープニングの中に、
お気に入りの一曲を発見しました。

「天よ 露を したたらせ」という
何とも穏やかな気が、心にしみじみと満ちてくる美しい曲。譜面では混声4部になっていました。

うん、アンサンブルでやらなくちゃー(*^▽^*)……と1人決め。

和声の移り変わりが、きれいなんですよー。是非ともPもしくはPPでやりましょーね~(≧▽≦)

②ひびきによる「心の四季」。

指揮のA先生も、高田三郎先生の薫陶を受けられた方で、夫人の瑠奈子先生からのご依頼があったそうです。

が、実はA先生、体調を崩されて、2ヶ月ほど入院加療されました。その間、合唱団の練習は、ひびき役員さんたちが協力しあって頑張って進められたそうです。不安と焦燥に、Y山団長以下苛まれたのではないか、とお察しします。

Y山団長の書かれた「記念コンサートに寄せて」の一文が、心を打ちました。

先生ご入院の事情を聴き知っていた元団員としては、やっぱり先生が元気に振って下さっているのを見るのは、大きな喜びでした。

「〈みずすまし〉の感ずる水面と、〈わたしたち〉の体現する水面。

雪を知らない静岡人の〈かさなってゆく〉雪、〈かさねられてゆく〉雪、自らの手に負えなくなってしまった雪は純白ではないのか?
雪の本質は何か。」(Y山団長の分析より抜粋)

思いのこもった「雪の日に」でした。

③沼津あゆみ会による
女声合唱曲「泉」、沼津フラウェンコールとの合同で「婚礼歌」、「雛の春秋」。

実はこの沼津の女声たちの中に、瑠奈子先生が所属してらっしゃいます。94歳になられましたが、相変わらずお元気! お足元は多少悪くなられたのか、ステッキを突いておられましたが、M島さんに導かれてステージ中央に立たれ、マイクを握られた途端、艶やかな張りのあるお声でよどみなく、素晴らしいスピーチをしてくださいました。

後でお聞きしたところによると、この演奏会のため、ずいぶんと精力的にあちこちに出掛けられていたそうです。

「音楽は譜面のままでは死んでいるも同然。演奏されて初めて、生命が宿る」

という高田先生のお言葉を、瑠奈子先生のスピーチでお聞きしました。

歌は、歌われてこそ価値がある。
音楽は、愛されて演奏されてこそ、命を輝かせる。

高田先生の熱い思いに触れたように思いました。

ちなみに「婚礼歌」は、
高田先生ご自身のご結婚の折に作曲されたもので、披露宴で3人のソリストによって演奏されたものだそうです。





●「内なる遠さ」「典礼聖歌集」

高田先生が、カトリックの洗礼を受けられ、
日本語の歌詞による典礼聖歌を
たくさん作られたのはよく知られていますが、

1992年に、先の法王ヨハネ・パウロ二世によって、その功績を称える「
聖シルベストロ騎士団長勲章」というのを授与されているのだそうです。

この日の演奏会の④静大混声と大久保混声合同ステージで演奏された「内なる遠さ」も、実に宗教的な作品ですね。

特に第3曲の「合掌ーーさる」が、ぞくぞくするような名演でした。

この2つの団体は、辻正行先生が育てられた生え抜きで、本当に美しい響き。いつ聴いても、丸ごと心をゆだねられるような気がします。

⑤は男声合唱による典礼聖歌集。実は今回、これがともかく聴きたかった。

前半は東海メールクワイアーのみの演奏で3曲、後半3曲はあんさんぶる逍遙男声会との合同ステージ。

あのピアニッシモの美しさ、
柔らかさと言ったら、もうもう、
言葉になりません。

グレゴリオ聖歌以来、やっぱり
聖歌は男声のものなのかもしれないなぁ………と、ちょっぴり妬ましくなりましたねー。

あああ、男に生まれたかったなー。

●ピアノソロステージと器楽演奏ステージもありました。

ピアノソロステージは、高田先生のお嬢様、高田江里さんの演奏で、
「ピアノのための前奏曲集」。

これが、ものすごーくステキな曲集で、それをまたものすごーくステキなピアニストが弾いている!

もうもう、引き込まれちゃいましたよ~(≧▽≦)

後でロビーで譜面を見てみたんですが、とても私では歯が立たないド難しいシロモノでぇ、指をくわえながら買うのは断念。

H部さんに弾かせたい気、満々だったんですがね~(^◇^;)

で、もう1つの器楽演奏ステージは、清水フィルによる
「管弦楽による狂詩曲第一番〈木曽節〉と第二番〈追分〉」。

親しみ深いメロディーのものを主題にしてるんだけど、なんか、難しそうな曲であった。

作曲家って、まあ、どーしてこんなにいろんな引き出しを持っているんだろう?

だいたい私なんか、ちょっと五線紙に短い旋律を書くのだって、めんどくさくてしょーがないのに、作曲をする人は、ふつーに文章を書くのと同じように、さささっと五線紙を埋めていく。

五線紙が、彼らの基本表現ノートなんだから、当たり前なのかもしれませんけど、私にとっては、ひたすら驚異。

で、ただ走り書くだけじゃなくって、むっちゃくちゃ緻密に全てを構成していって、一つの曲に仕上げていく。

それも、複数の声部や、さらに大複数の楽器の特性を生かして、一曲に仕上げていく。

うーん、やっぱり頭の構造が
根本的に違う!

そのたぐいまれな緻密な頭脳を駆使して創られるものは、技術もすごいけれど、決して技術を誇示したものではない。

心あるもの、命あるもの、あるいは愛、信仰をそこに込めていくことこそを、目指している。

そこまでして、心血注いだ作品を、
演奏されなければ、その譜面は死んだもの、と言い放てる高田先生の精神力がすごい。

誰だって、自分が心血注いだ作品はいとおしいに決まっている。だから、自分が「これで完璧」と、筆をおいた時点で、最高の満足を得たい、と思うのが人情のように思う。

作曲家の場合は、筆をおいた瞬間が、実はその音楽の出発点だ。他者の力を得て、演奏されることによって初めて自分の作品が生かされる。

思えば作曲家というのは、
とてつもない精神力の塊なのかもしれない。

●トリは全員でオケ版「水のいのち」

昔、F島先生指揮で、ウィーンとザルツブルクで「水のいのち」を歌う、という企画があり、私もノコノコ参加させていただきましたが、その折も、瑠奈子先生が一緒に渡欧して下さいました。

辻正行先生が亡くなられた後のことです。高田作品と言えば辻先生、とお慕いし、静大混声にもお邪魔させていただきましたが、辻先生は、静大出身者でもない私にも親しく声を掛けて下さり、感激したものでした。

ウィーンの楽友協会ホールで歌っていた時、二階席の方に、確かに辻先生の気配を感じました。霊感なしの私なので、思い込みかもしれませんが、確かに先生が満面の笑みで聴いて下さってるように感じ、思わず涙が込み上げてきたことがありました。

この日の「水のいのち」の演奏は、高田江里先生のピアノと清水フィルの演奏に支えられ、
出演した全ての合唱人の気持ちが1つに溶け合った感動の大合唱になりました。

後半三曲の盛り上がりも素晴らしかった(N貝さんのティンパニの冴えに、思わず「おおおっ!」となったり、バイオリン隊の全身が弓になったような、流れるようなノリもステキでした!)のですが、

個人的には、やっぱり第一曲目の「雨」の静かに満ちてくる優しさ、第二曲目の「水たまり」の胸が締めつけられるような切なさが好きで、キュンキュンしてました~(≧▽≦)

●アンコールはお祈りの歌



アンコールとして歌われたのが、
アシジの聖フランシスコの祈りをもとに高田先生自身が詩をつけられた
「平和の祈り」。

このお祈り、高校時代から
好きで、時々取り出しては
眺めていた。

学生時代、「ブラザー・サン・シスター・ムーン」という聖フランシスコの生涯を描いた映画に全学で行ったのですが、これが印象的で、以来フランシスコの祈りは
大好き。

高田先生作曲の「平和の祈り」、
おだやかで、また豊かな気持ちに
なりました。

ちなみに、「平和の祈り」だけのピース、それもこの日の演奏会限定版というのが出版されていました。



いい記念になりますね。

この演奏会実現のために
心を込めて準備された
全ての方々に感謝と拍手を。






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香川県ルーちゃん餃子のフジフーヅはバイトにパワハラで指切断の重傷を負わせた犯罪企業.中卒岸下守がやった.
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