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偉大な作曲家に捧げられた演奏会(その1 林光)
●続けて2つ! ステキな演奏会を堪能!
11月30日の静岡混声合唱団TERRA第10回演奏会
《林光特集》AOIホール
12月8日の
高田三郎生誕100年記念コンサート
in静岡 清水マリナート 大ホール
どちらも甲乙つけがたい
素晴らしいコンサートでした!
で、まずは時系列順に
林光特集を。
●プログラムにものすごい気合いがっ!
毎回テラさんのプログラム印刷が
凝っててスゴいんですよー。
二部構成の第一部は
「テラ+ヒカル」というタイトルで、
プログラム印刷の赤い蛇腹面。
ひっくり返すと
第二部「ヒカル×ケンジ」で
こちらはグリーンが基調。
少し演劇仕立ての演出もある
という作りのステージなので、
プログラムも演劇のそれみたい。
テラさんは、林光さんとのご縁が深く、以前の舞台ではオペラ「森は生きている」(素晴らしくパワフルで楽しい舞台でした! 若さ爆発でしたねー)もやってらっしゃり、林光特集の演奏会は今回で三回目。
合唱だけでなく、総合的に「見せる」「魅せる」舞台作りを続けてこられただけあって、今回もその点大いに期待して出掛けました。
毎回チケットがすぐ売れちゃうので、私は早めにいっちゃんからゲットしてたのですが、約一名、うっかり者の親友A嬢がチケット取り忘れしていたことが直前になって発覚!
アンサンブル仲間のいっちゃん、みどりさん、ぼくちゃんに大あわてで問い合わせ、一枚何とか融通してもらえました~(^_^)v
多分ここの演奏会は、クラシックの合唱ファン以外でも、演劇やミュージカルがお好きな人たちにも人気が高いんだと思います。
発声も素直で聞きやすいし、
いろんな演出で楽しませてくれるんで、固定客が多いんだと思うなー。
見習いたいものです!
演出と言えば、今回は
座席がなくて、二階の脇席に座ったんですが、これが大正解。
第一部第一曲めの
二重合唱のための「三つの四行詩」(木島始の詩)の初っぱなの女声ソロ、つい1メートル先で歌い始めてくれて、わあい! でした。
●日本語の優しさ
林光さんの小さな曲を聞くと、
日本語って、なんてやさしい、
温かな言葉なんだろう……
と、感嘆します。
『サラダ記念日』の俵万智さんの
歌の「オムライス」と「会いたくて」が、後でプログラムを見返して、またしみじみと良い。
オムライスをまるごと器用に食べおれば《ケチャップ味が好き》とメモする
会いたくて会う会うために会うそれだけでいいのにいつもためらっている
女性的で細やかな心のひだの連なり、ゆらめきの中に静かに沈潜する愛が、さりげない音の連なりとなって立ち現れる時。
思わず深いため息。
佐藤信の詞で綴られる、どこかメランコリックなfolklore風の「うた」。
これは大層好きな曲で、前回の
林光特集でも印象的で、それ以来
胸の奥に刻まれた曲になっていたんだけど、また今回も聴くことが出来、何か燃え上がるものをひしひしと感じてしまった。テラの皆さんの若々しいエネルギーが、胸に共鳴するのを覚えた。
是非今度歌ってみたい。
●光さんと賢治さんのコラボ
………といった意味合いで名付けられたであろう第二部の「ヒカル×ケンジ」が、またとても楽しかった。
クラリネットとヴァイオリンとチェロ、のこれまたすてきなトリオの演奏や、指揮のひろしさんの独唱、「注文の多い料理店」からの抜粋の朗読(衣装がまさしく賢治!)という凝った演出で、
宮澤賢治の童話の世界がまざまざと眼前に。
特にクラリネットの井上幸子さんが感動的。しんと静まり返ったホールに、情感豊かに流れ出したクラリネットの音色の美しさ。
「北ぞらのちぢれ羊から
おれの崇敬は照り返され
天の海と窓の日おほひ
おれの崇敬は照り返され」
まさしく賢治の世界でした。
詩人の選んだ言葉の一つ一つが
きらめく雪片の一つ一つとなって
静かに静かに
降り積もっていきました。
「まさしきねがいに いさかうとも
銀河のかなたに ともにわらい
なべてのなやみを たきぎともしつ
はえある世界を ともにつくらん」
(『ポラーノの広場』より)
●お客様もご一緒に!
小さな、ホントに小さな
優しさに満ちた曲を
皆さんご一緒に、と
ひろしさんが振って下さいました。
林光さんご自身の詩による
「ゆき」というので、プログラムに
譜面が挟み込んでありました。
「ゆきはつめたい
でも ゆきのあなはあたたかい
ゆきはあたためはしないが
ゆきのかたさとつめたさが
ぼくをつつんでくれるのだ
ともだちのような ゆき
ゆきのような ともだち」
●恒例のロビーアンコール
締めはやっぱり佐藤信の「うた」!
超・盛り上がり!
アンサンブルでやっちゃおうかなー。
で、おまけ。
ぷぅたんとあーたんコンビ。
「必死で顔を隠しています!」と
お二人でのたまってましたが、
いやその、存在そのものが
主張してますが!
11月30日の静岡混声合唱団TERRA第10回演奏会
《林光特集》AOIホール
12月8日の
高田三郎生誕100年記念コンサート
in静岡 清水マリナート 大ホール
どちらも甲乙つけがたい
素晴らしいコンサートでした!
で、まずは時系列順に
林光特集を。
●プログラムにものすごい気合いがっ!
毎回テラさんのプログラム印刷が
凝っててスゴいんですよー。
二部構成の第一部は
「テラ+ヒカル」というタイトルで、
プログラム印刷の赤い蛇腹面。
ひっくり返すと
第二部「ヒカル×ケンジ」で
こちらはグリーンが基調。
少し演劇仕立ての演出もある
という作りのステージなので、
プログラムも演劇のそれみたい。
テラさんは、林光さんとのご縁が深く、以前の舞台ではオペラ「森は生きている」(素晴らしくパワフルで楽しい舞台でした! 若さ爆発でしたねー)もやってらっしゃり、林光特集の演奏会は今回で三回目。
合唱だけでなく、総合的に「見せる」「魅せる」舞台作りを続けてこられただけあって、今回もその点大いに期待して出掛けました。
毎回チケットがすぐ売れちゃうので、私は早めにいっちゃんからゲットしてたのですが、約一名、うっかり者の親友A嬢がチケット取り忘れしていたことが直前になって発覚!
アンサンブル仲間のいっちゃん、みどりさん、ぼくちゃんに大あわてで問い合わせ、一枚何とか融通してもらえました~(^_^)v
多分ここの演奏会は、クラシックの合唱ファン以外でも、演劇やミュージカルがお好きな人たちにも人気が高いんだと思います。
発声も素直で聞きやすいし、
いろんな演出で楽しませてくれるんで、固定客が多いんだと思うなー。
見習いたいものです!
演出と言えば、今回は
座席がなくて、二階の脇席に座ったんですが、これが大正解。
第一部第一曲めの
二重合唱のための「三つの四行詩」(木島始の詩)の初っぱなの女声ソロ、つい1メートル先で歌い始めてくれて、わあい! でした。
●日本語の優しさ
林光さんの小さな曲を聞くと、
日本語って、なんてやさしい、
温かな言葉なんだろう……
と、感嘆します。
『サラダ記念日』の俵万智さんの
歌の「オムライス」と「会いたくて」が、後でプログラムを見返して、またしみじみと良い。
オムライスをまるごと器用に食べおれば《ケチャップ味が好き》とメモする
会いたくて会う会うために会うそれだけでいいのにいつもためらっている
女性的で細やかな心のひだの連なり、ゆらめきの中に静かに沈潜する愛が、さりげない音の連なりとなって立ち現れる時。
思わず深いため息。
佐藤信の詞で綴られる、どこかメランコリックなfolklore風の「うた」。
これは大層好きな曲で、前回の
林光特集でも印象的で、それ以来
胸の奥に刻まれた曲になっていたんだけど、また今回も聴くことが出来、何か燃え上がるものをひしひしと感じてしまった。テラの皆さんの若々しいエネルギーが、胸に共鳴するのを覚えた。
是非今度歌ってみたい。
●光さんと賢治さんのコラボ
………といった意味合いで名付けられたであろう第二部の「ヒカル×ケンジ」が、またとても楽しかった。
クラリネットとヴァイオリンとチェロ、のこれまたすてきなトリオの演奏や、指揮のひろしさんの独唱、「注文の多い料理店」からの抜粋の朗読(衣装がまさしく賢治!)という凝った演出で、
宮澤賢治の童話の世界がまざまざと眼前に。
特にクラリネットの井上幸子さんが感動的。しんと静まり返ったホールに、情感豊かに流れ出したクラリネットの音色の美しさ。
「北ぞらのちぢれ羊から
おれの崇敬は照り返され
天の海と窓の日おほひ
おれの崇敬は照り返され」
まさしく賢治の世界でした。
詩人の選んだ言葉の一つ一つが
きらめく雪片の一つ一つとなって
静かに静かに
降り積もっていきました。
「まさしきねがいに いさかうとも
銀河のかなたに ともにわらい
なべてのなやみを たきぎともしつ
はえある世界を ともにつくらん」
(『ポラーノの広場』より)
●お客様もご一緒に!
小さな、ホントに小さな
優しさに満ちた曲を
皆さんご一緒に、と
ひろしさんが振って下さいました。
林光さんご自身の詩による
「ゆき」というので、プログラムに
譜面が挟み込んでありました。
「ゆきはつめたい
でも ゆきのあなはあたたかい
ゆきはあたためはしないが
ゆきのかたさとつめたさが
ぼくをつつんでくれるのだ
ともだちのような ゆき
ゆきのような ともだち」
●恒例のロビーアンコール
締めはやっぱり佐藤信の「うた」!
超・盛り上がり!
アンサンブルでやっちゃおうかなー。
で、おまけ。
ぷぅたんとあーたんコンビ。
「必死で顔を隠しています!」と
お二人でのたまってましたが、
いやその、存在そのものが
主張してますが!
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