忍者ブログ

合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

●今日は初練習日でした。

今年も何とか発進しました
アンサンブル・プティポ。

諸般の事情により、
私自身がバタバタして
るもんですから、

譜面の手配するの遅いわ、
音とり音源用意するの、
娘に頼み込むわ、
で、
ろくに自主トレもせず
とりあえず突入。

けっこー難しい曲
あるのにぃ………(T_T)

●てな感じで

本日の練習を
迎えたのでありますが、

練習日が来ちゃったからには、
やるしかない。

形にするっきゃない。

……ビクビク。

●とノミの心臓は震えて
いたのだったが。

始めてみれば、

そこはそれ、
気心の知れたメンバー
ばかりなので、

「この曲やだ。おどろおどろしいし、難しい。やりたくない」
「音源探して聴いてみたけど、
出来ない~」
「無理」

とかとか、
例年通り(既に恒例化)
口々に文句を垂れながらも、

時間も惜しいので、
サクサクやってみる、と。

初日なので、
それぞれの曲が
どんな雰囲気か
納得出来れば、
何とかなってくるんだろうな~

……とおぼろげに
思いつつ歌い振りしていたら、

さすが
反応の速いメンツが
どんどん曲想を捉えていく。

昔やったことが
ある曲があったとか、
今現在この組曲を
他団体でやってるとか、
というお助け要素もあり、

何て事はない、
練習時間が終わる頃には、
全曲チラ見ながらも
やれてしまった。

わぁい、わぁい♪
やれば何とかなるじゃん、
私たち~(≧▽≦)
 ↑
つーか、毎年この調子でアル。
有能なメンバー連の
おかげである。

今年のお題は、

私の振る予定の
静岡組ステージは、

John Rutterの
Angel''''s Carol

昨年慰問でしっかり練習した
千原英喜の
「寂庵の祈り」
の2曲。
 ↑
1曲は去年の遺産でやる、と。
で、ラターの英語は
次回しごきをかける、と。

N山先生が振られる
混声曲は、大中恩先生を
偲ぶ大中恩全集。

1 バスのうた
2 草原のわかれ
3 秋の女よ
4 組曲「島よ」よりIV番
5 わたりどり

「おどろおどろしく、難しい」と評判(?)になったのは、
無論、4の「島よ」IVなのですが、ムリヤリやっていたら、
なんか、これ、マジンガーZか
デビルマンみたいに
カッコイいんですけど?
と思ってしまい、
急にウキウキ。
 ↑
ウキウキしたのは、私のみらしいが、3回ぐらいやったら、
「カッコイいじゃん、これ」
に、みんなの感想が
変わった。

これだけは難しかろう、と
いう事で、直前に音とり音源を
探して、みんなにCDで配布。
さあ、聴きまくってやって
つかぁさい。

※ちなみにこの組曲、
どーも学生時代に、
クールスィスという
複数団体が集まってやる
演奏会でやったことが
あったらしい。
譜面見て、「あれ?
なんで私この曲歌える
んだろう? いつやったんだ?」と首を捻っていたら、
ミーコに「やりましたよ、
これ」と指摘されたのだった。

1のリズミカルな
「バスのうた」は、今回初見。
3の、ものすごロマンチックな
「秋の女よ」も、これまた
初見。

2の「草原のわかれ」と
5の「わたりどり」は、
クラブの愛唱曲集に入って
いたお気に入りの曲なので
嬉しいのだが、本番では
人数バランス的にアルトを
やらないといけない可能性
があるので、アルト初見音とり
をコッソリしておかなければ。

こうやってバラエティーに
富んだ大中恩作品に接して
みると、それぞれが
とてもおもしろい。
意外と素直な流れを
大切になさっている
ような感じがします。
歌い込んでいくと、
もっと楽しくなりそう!

静岡組でやるラターも
素直な作りが美しいので、
これもものすご楽しみデス。
 ↑
っていうか、これ、
英語が美しい響きなんで、
自分も歌いたいんだよなー。
誰か代わりに振って
くれないかなー。



PR
●またしても、ポカポカ陽気

2つ目のアンサンブル・プティポ静岡組の慰問コンサート
が12月1日(土)にありました。

今回は、Mっちゃんのいとこさんが、ここの職員さんと
懇意にしている、と
いうことで、
初めて伺わせて
いただいた小さな
グループホーム
「あおいの憩」。

場所は古庄の国1交差点
から歩いてすぐの、
小さな小川沿い。

静鉄利用組は古庄駅集合で、
のんびり徒歩。
JR組は東静岡集合で、
OたまさんとHさんの
車に分乗して、
現地に集合。

いやぁ、あたたかくて、
コスモスとか、野バラとか
愛でながら、いい気分での
集合となりました。



今回は、前回アリス草薙で
やったプログラムをそのまま
持ち込みでしたので、

事前練習はなし。

が、前回出られなかった
Mりさんの御都合がつく、
というので、
O井さんとのビューティフル
デュエットで「初恋」を
再び!

そして、もちろん
これがないといけない、
U田さんソロの「青葉の笛」!

が、ソリスト連は
喉痛めたー、とか、
ぶっつけコワいー、とか
叫んでいた………σ(^_^;

が、結果は
全く無問題!
お客さんが思わず
「すごいねぇ~♪」とか
言ってましたデス。

さらに、今回は、
年度始めに慌ただしく
引越したため、何やら
大騒ぎで、プティポは
お休みしていたAちゃんも
引っ張り出し、
 ↑
つーか、ムリヤリ
譜面を渡した
アクマな指揮者。

これがホントの
全員揃い踏みの
慰問コンサートと
なりました。

1曲目からきっちり
きれいな響きが伸び、
いい雰囲気のオープニング。

そして、前回うっかり
2番の歌詞に入れず、
突発的にHさんが間奏を
入れてくれて、何とか
止まらずにいけた「リンゴの唄」。

コンサート前に、
「間奏なしだからね!」
「間奏なしだよね!」と
叫び合い(≧▽≦)、
無事間奏なしの形で
最後まで突撃出来ました~。

はー、良かった良かった。

●実は初めての場所で、
多少緊張しかかっていたのだが

アリス草薙の方は、
お客さんの人数もかなり
多く、広いホールで
思いっきり………という
感じなのですが、

こちらの施設は、
利用者さんは全員で
18名くらいの小さいところ。
従って、コンサートを
やれるお部屋も、
ちょっと小さめ。

一番前列の方と
指揮者の距離、
約50cm!

ほぼ、小さな
ライブステージ状態です。

職員さんたちからは、
狭くてやりにくいんじゃ……と
心配される声もありましたが、

意外と歌う方は、
お客さんの呼吸が
読みやすくて、
無問題!
音量絞ったり、みたいな事も、
必要なかったみたいだねー。

もっともソリスト連は、
少々加減してくれてた
みたいだけどね。声が
大き過ぎて、びっくり
されちゃうと困る、と言えば
困るσ(^_^;

慰問に伺うと、
必ずと言ってよいほど、
とっても歌好きの
お客さんが何人も
いらっしゃり、
一緒に歌ってくれたり、
踊ってくれたり、
指揮してくれたりするんで、
これがまた何とも言えず
楽しいのです。

特に驚いたのが、
あの難しい「初恋」を
最初から最後まで、
全く危なげなく、
一緒にきれいな声で
歌っている方が
いらした事!

お若い頃は、
さぞや活躍された
のでしょうね。

途中、少し長すぎる
感じかも、と言うので、
O井さん提案で、
その場で「まあるいいのち」を
カットし、

ソロとデュエットの後は
「水戸黄門」で締めて
終わり、に変更。

※「水戸黄門」、オオウケで、
それまで歌っていなかった
お客さんまで、最初から
大きな口をあけて、
楽しげに歌ってくれ、
とっても嬉しかった!

で、これで終わります……に
したところ、

大向こうからリクエストが!

Kiroroの「未来へ」を
聴きたい!

というお声がっ!
おおおーっ! 
通でいらっしゃる!

ううう、譜面さえあればぁ、
即興でやれるんだがぁ!
(/_;)

で、まあ、それじゃあ
聴き足りない方も
いらっしゃったのね、
という事で、

さっきカットしたばかりの
「まあるいいのち」を
目一杯元気よく
やっときました~(≧▽≦)

というわけで、
一巻の終わり。

で、「また是非」という
利用者さんたちや
施設長さんや
職員さんたちの笑顔に
送られて、外へ出、
笑顔で散会となりました。

前回のアリスの時、
みんなに渡そうと
思って用意しておいたお菓子、
当日持って来るの、忘れた……(/_;)
と泣いていたOたまさんが、
「今日こそは持って行って!」と
みんなに渡してくれましたー。


 ↑
むっちゃ美味しくて、
あっという間に食べてしまったよ。

※そうそう、うちへ帰ってから
早速リクエスト曲の音源と
譜面をチェック。
コンクールで中高生が
歌ったりするものなので、
ちゃんと混声譜も女声譜も
あるようですねー。
ふふふ。持ち歌に出来るネ
………と、取り急ぎ女声譜を
ポチッとしておきました~。
今度やろうね~(≧▽≦)

●オマケ

戦い済んで、
日は暮れてないけどぉ、
おなかも空いたし、
この後お仕事あるし、
という事で、
AちゃんとRちゃんを
誘ってセノバ地下の
お気に入りイタリアンカフェへ。

軽食つまみながら、
だべる事2時間余り。
 ↑
イマドキ、「だべる」
などという悠久の昔の
学生言葉を使うあたり……(-_-;)

で、うっかり、
ちゃっかり、
仕事に遅れました。
このところ、ゆっくり
おしゃべりする間もなかった
もんだから、つい……。

ボスに「ダメじゃん」と
怒られましたー。
はい、ダメダメっす(T^T)
以後気を付けまーす。
●昨日の大雨がウソのような

おだやかに晴れ渡った
気持ちの良い土曜日。

っつーか、

暖かすぎて
上着が要らない
23℃!

絶好の慰問日和となりました。

●この間の練習で

久しぶりにほぼ全員
集まることを得、
ノリノリの練習となり、

振ってて
超・気持ちが良く、

これは、
「勝ったな!」と
大きな手応えを
感じていたのでありますが、

期待に違わず、
本日の慰問コンサートは、
1曲目から
素晴らしい声の伸び!

やれば出来るじゃん、
私たち!(≧▽≦)

と、思わず自画自賛状態の
チョーシこいてる指揮者は
ワタシです。

●今回の曲目は……

オープニングに
「少年時代」
 →練習では、意外と引っかかる箇所が多く、コワいので直前にも通し練習。オープニングを飾る素直で伸び伸びした音が出て、はー、よかったよかった。
懸案の間違いやすい箇所も
難なく(なのか?!)クリアー。

唱歌シリーズで
「故郷」
「ふじの山」
「紅葉」
 →「少年時代」は歌詞がわからないかなぁ、と思ってメンバーの方だけ向いて指揮してましたが、唱歌シリーズなら……というので、ここからお客様の方を向いて指揮。期待にそぐわず、あちこちで楽しげに歌う方、多数。「故郷」でエンジンかかって、地元の歌「ふじの山」では大きく口を開けて歌って下さいましたね~。アリス草薙の窓から見える菩提樹の紅葉をイメージしながらの「紅葉」もナイスでした(^^)v

昔懐かしい名曲シリーズ
「リンゴの唄」
「長崎の鐘」
 →「リンゴの唄」は施設内でもよく歌われる曲、という情報を得ていたので、ゴキゲンで振ってたんですがぁ、声は伸びてて良かったんですがぁ、1番終わって間奏なしで2番に入る予定だったのに、うっかり出られなかった!(゚o゚;

 →「なんで?!」
  「どして?!」
と青くなりかかったところ、「なんでー!」と内心叫びながら、伴奏のHさんが咄嗟にアドリブ間奏をひねり出してつなげて下さった! 
で、何とか2小節で2番に復帰! セ、セーフ~(^。^;)

 →が、以後、2番も3番も
アドリブ間奏2小節を入れる
パターンで、ともかく最後まで
走り抜ける!
 →「もお~! 間奏なしって
決めてたじゃん、コレ!」と終演後に騒ぐ、と。

●後半は、ソロで始まる。

我らの誇る
2大ソリストによる
ソロステージ2連発!

Uさんの「青葉の笛」
Oさんの「初恋」

 →「青葉の笛」、私は高校の古文の先生に教えてもらったのだが、Uさんも誰かから教えられて、いつか歌いたいと温めていたらしい。源平合戦の際、若くして亡くなった平家の公達(きんだち)、笛の名手・平熱盛(あつもり)と和歌の名手・平忠度(ただのり)の悲劇を歌ったもの。
 →いやぁ、しっとりとしてて、思わずじぃーん。

 →Oさんの「初恋」の方、夏のジョイ・オブ・ミュージックの時にOさんMりさんコンビのデュエットで歌ったステージが、もうもう胸キュンモノだったので、今回も「歌って~(≧▽≦)」とお願いした。
あいにくMりさんは今日は出演出来なかったので、ソロ。
 →はぁああ❤……最後の1音までしっとり聞かせてくれましたぁ。
 ↑
※ちゃっかりリハーサル中の2人の歌をスマホで録音したのは
ワタシです。これで、いつでも楽しめる。

しっとりソロステージの
後は、元気いっぱいに
イルカさんの「まあるいいのち」

さらに、

盛り上がるなら
コレでしょお!
の、テレビ『水戸黄門』の
エンディングテーマ
「あゝ人生に涙あり」。

 →「まあるいいのち」というタイトルである、という事を今回初めて知ったのだが、HITACHIの宣伝でおなじみの

「みんな おなじ
生きているから
1人に 1つずつ
大切な いのち」

 というヤツです。

サビ以外のところは、
結構言葉数が多くて、
2拍子の軽快な作り。
(練習では、最初口が回らな
くて、ヒイヒイしたけど、
ちゃんと可愛く出来たねぇ!)

 →そして、日本人なら
誰もが知っている! の
隠れた名曲『水戸黄門』!
これも、そーいうタイトルとは
つゆ知らず……だったが、
ホント、誰でも知ってるよねぇ。

私たちの世代だと、
やはり里見浩太郎さんと
横内正さんが助さん格さん
のイメージだなぁ。

というわけで、
里見助さんガールズ、
横内格さん(今回男声は
Uさんだけだったが、1人で
10人前声が出る人なんで、
てんでオッケーである)で
盛り上がりました❤

※あと、
アルトの秘密兵器Oまさんが、
普通のアルトよりオクターブ
下げたテノール音域の方が
歌いやすいってんで、
Uさんと2人で低音担当に!

この人、普通のアルト音域
よりも、テノール音域の
方が、うんと鳴るんだよなぁ。
うんうん、聞きたかったのは
このサウンドですヨ。
長い間歌ってなかったのが、
ここ数年うちのグループで
歌うようになって、往年の
(高校時代)響きが
復活してきて、マブとしては
心底嬉しいのであった!
 ↑
なんちゃって自作
ミュージカル『ナルシスと
エコー』のナルシスを
やって、下級生たちの
黄色い絶叫を講堂に
こだまさせたのは、
この人デス。
(ああ、女子校のサガ……)

エンディングは、
瀬戸内寂聴さんの詩に
千原英喜さんが曲をつけた
「寂庵のいのり」
で締めました。

「しあわせな時には
 ありがとう
 苦しい時には
 力をください
 さびしい時には
 聞いてください
 いつも
 いつも
 すべての人が
 幸福で
 平和で
 幸福で
 平和で
 ありますように
 いつも
 いつも」

 静かな午後。
 おだやかな祈りの言葉。

 今日聞いて下さった皆さんの
お心に届きますように。
 そして、私たちと
一緒に、祈ってくださいますように。

 →※これ、今日の演奏も良かったんだけど、まだまだこれから
クオリティー上げていける
んじゃないかなぁ、という
感触があります。じっくり
やって、来年の夏、また
御披露目したいと考えて
おりますデス。

●お客様の評判上々々!!

毎年のように
伺ってコンサートを
させていただくのですが、
皆さんお好きな歌が多かったのか、一曲目から
一緒に口ずさんで下さったり、
手拍子して下さったり、
一緒になって指揮を
して下さる利用者さんまで
いらっしゃった!
(*⌒▽⌒*)
 ↑ついうっかり、利用者さんの指揮が目に入った伴奏者が
つられそーになったとか、ならなかったとかぁ~(^。^;)

ワタシも、
なるべく皆さんの方を
向きながら指揮し、
ついでに一緒に歌い、
目一杯楽しませて
いただきました~。

毎度メンバー同士で
終演後に言い合って
いるんですが、
慰問コンサートって、
こちらが歌いに行って
やってる……というモノでは
全くなくて、
逆にいつも、
こちらがたくさんの
ものをいただいている
ように感じるものなんですよね。

コンサート会場での
演奏とは、また違った
不思議な感触なのですが、

聞いて下さる方たちの
息づかいが、
喜びが、
楽しげな表情が、
会場全体に広がってきて、
歌っている私たちの方が
それに包み込まれてしまう。

心の底が
すうっと
きれいになるような、

一週間分溜めておいた
笑顔の粒が
一気に弾けるような。

お客様の笑顔と、
そして
この大好きな仲間たちと、
今年もかけがえのない
時を共有出来たんだなぁ……と
しみじみ感慨にふけりながら、
最後の曲を終えました。

今年は12月1日にも、
もう1つ慰問コンサートを
予定しており、
これが最後じゃないんだけど、

でもやっぱり、
ああ、1つ終わっちゃったんだなぁ、という一抹の寂しさを
拭いきれない思いで
帰路に着きました。

メンバーのみんな、
聞いて下さったアリス草薙の
皆様、
最高のひとときを
今年もありがとう!

次のステージも、
最高の笑顔で
いこうネ!

●オマケ写真





開演前の声出し。
えーと、誰も
キンチョーしてませんネ。
σ(^_^;


●また英語ネタで押してみる、と。

先日来、本の整理を始めており、段ボール2箱分のペーパーバックを引き取ってもらったところなのだが。

英会話レッスンの参考になりそうなモノや、単に自分の英語オタク心をそそるモノは、手元に残し、時々開いてはニマニマしている。

古いファイルを見つけて、
「何だ、これ?」と
開いてみたら、昔、カナダに
語学留学するという
妹分のYちゃんに半年くらい
レッスンした時の自作
教材だった。
「これ、使えるかも~(≧▽≦)」
 と、レッスン教材棚に
入れ直したりして。

えーと、全体の分量を
減らすの、難しい………(-_-;)

●この前Mみちゃんにおねだりして

アメリカに留学していた
お嬢様の蔵書をお借りして
います。

ハリポタの本、
巻が進むにつれ、
どんどこ容赦なく
分厚くなっていった……と
いう話で盛り上がっていた時、
アメリカ版がうちにあるよ~、
と教えてくれたので、
「貸して、貸して!」と
ねだってみたのでした。

どこかで小耳に挟んだ
事があるのですが、
ハリポタのイギリス版と
アメリカ版は使ってる
言葉とか何とか変えてある、
みたいな話がありましてね。

で、実地に読み比べて
みよう! と。

●結論。やっぱりちょっと変えてある!

お借りしたのは、
これでもか! と
超分厚いハードカバー。

「不死鳥の騎士団」と
「Half-Blood Prince」(邦訳タイトル、知らない………)の2冊です。

まだ「不死鳥の騎士団」の冒頭部分をチラ見しただけなんだけど、

なぁるほど、確かに
違う!

と言っても、内容や
ストーリーの筋を
変えてあるワケではなく、

主に、表記法の統一の仕方が
違うのです。

出版社ごとに表記法ルールが
違うので、そのせいかも
しれないけれど、

意外とアメリカ版の方が
表記ルール、厳密。

前の文章を受けて、
「それはこういう事で~」と
説明文が続くパターンでは、

イギリス版は、前の文を
「.(ピリオド)」で終わらせて、説明文は新たな文章として続けている。

アメリカ版は、前の文の
最後に「;(セミコロン)」を
付けて、次の文をつなげ、

後の文は、前の文の説明
だよ、と明記してる。

ちょっとビジネス文書っぽい?

イギリス版では、
ハリーが親友のロンや
ハーマイオニーからの
手紙の文章を思い出して、
頭の中で反芻している
シーンでは、

回想の文章は斜体字統一
だけど、

………例のあの人については、ここでは書けないわ、わかるでしょ?…………手紙を盗み読みされた時の事を考えて、大事な事は書いちゃ駄目って言われてて………いろいろ忙しくしてるんだけど、詳しくはここでは書けないんだ…………

みたいな感じで、単に「………」だけ間に入れてある。ハーマイオニーの手紙だったり、ロンの手紙だったり、と、書き手が途中で変わっているんだろうな、と読めるんだけど、特に特定しなくていい、という書き方。

これがアメリカ版は、(斜体字統一は一緒だけど)

………「例のあの人については、ここでは書けないわ、わかるでしょ?」…………「手紙を盗み読みされた時の事を考えて、大事な事は書いちゃ駄目って言われてて」………「いろいろ忙しくしてるんだけど、詳しくはここでは書けないんだ」…………

という形式。英語では"  "で1つ1つの文が囲ってある。

表記ルールが違うと、
やっぱり何か違う雰囲気。

イギリスとアメリカで
ビミョーにスペルが違う
単語も、丁寧に変更している。

「花壇」
イギリス………flowerbed
アメリカ………flower bed

「通りがかりの通行人」
イギリス………passers-by
アメリカ………passersby

こーいうごくありきたりの
単語って、表記が違っても、
フツーは読み飛ばしてしまう
ので、どっちでもいいじゃん!

なんだけど、
校正やってると、
字の統一が気になる
んだろうなぁ。

日本語の校正に私も
関わっているので、
「聞く」と「訊く」とか、
「答える」と「応える」とか、
「乗る」と「載る」とか、
常にチェックしてしまう
という悲しいサガが身に付いて
しまったが、英語校正者も
そーなのかもしれない。

で、イギリスでしか
ほぼ使わない単語とか、
アメリカっぽいものに
言い換えたりしてるのかなぁ?
と思っていたのだが、

これが意外と
そーでもないようだ。

最初の方で
posh(お上品な)が
出てきたんで、
こんなイギリスっぽい
単語は絶対変えているに
違いない! 
と喜んで読み比べてみたが、
おんなじでしたー。ちぇー。

関係代名詞の用法で、
正しくはwhom………という
箇所を1つ発見しましたが、

なんと、イギリス版は
who。アメリカ版がwhomに
直してある。

whoでも許容範囲なんだけど、
厳密にはwhomなんで、
著者校正で直したのかなぁ。
アメリカ版出版社サイドの
校閲者の意見を取り入れたの
だろうか。

他にも、誕生日の贈り物として
届いたチョコレートの箱を、
ムカムカしてたもんだから、
開けもしないで、ゴミ箱に
放り込んだ………の表現が
いじってあったり。

ハリーがふくろうポストで
魔法新聞を受け取るために、
朝5時に起きる、という
ところで、

イギリス版はwoke(wake起きるの過去形)なのに、
アメリカ版ではawoke(awakeこちらも起きるなのだけど、
ニュアンス的には起こされるとか、いやいや起きるっぽい)に
変えてあるとか、

ちまちまチョコチョコ、
変えてあります。

でもまあ、読者は
ほとんど気付かないでしょうネ。まあ、イギリス版と
アメリカ版を読み比べて
ヘーヘーしてるのは、
私のよーな英語オタク
だけだろうし、
校正がどーなってるのか
気になるのも、仕事柄でしょう。

私も校正の仕事を始める
までは、そんな細かい事には
てんで気付かないで、
ストーリーにのめり込んで
ましたっけ(遠い目……)。

今や誤植があると、
瞬間的に分かるもんなぁ。
職業病だぁ。

●結論の結論

イギリスだから、
アメリカだから、と
ひとくくりには出来ない
ですが(結構出版社に
よって表記ルールは
違う! というのが日本でも
お約束なので)、

やっぱりビミョーに
違ってました~(≧▽≦)

英米の小説を読んでいると、
だいたいにおいて、 
表現力豊かっつーか、
やたらにいろんな
ニュアンスのおもしろい
言葉を使っているのは
イギリスもの。

アメリカの作家でも、
イギリス英語で書いてる
感じの人もいますねー。
(で、他の部分がけっこー
アメリカ風なのに、
急にcentreとかイギリスの
綴りが出てくる)

poshもそうだけど、
イギリスの方が断然
おもろい単語が多い
せいかもしれません。

頬(cheek)から派生した
cheekyなんてのありますが、
これ、意味は
「ふてぶてしい、厚かましい、
生意気な」。

なんで頬っぺたが厚かましい
のか?

ってぇと、
「頬に舌を隠す」=「皮肉な、本心を隠して言う、皮肉に嘲る」(tongue-in-cheek)という
表現が昔からあるため。

cheeky、けっこー最近
よく聞きます。

新語なのかも。

BBCの英語講座
聴いてると、
「何それ?」
みたいな新語が続々と
登場したりします。

意外とアメリカンの方が
保守的で、イギリス人の方が
革新的なのかもね。

やっぱりビートルズと
ストーンズとクィーンを
生んだ国だぁ。

●オマケ写真



アメリカンなハリポタ冒頭。
見開きで、16箇所も変更が。
少ないところもあるけど、
ハンパなく直しがありそう!
そして、この本、870ページも
ある! 校正地獄!!



こちらはハリポタとは
関係ないけど、積ん読して
いたおもしろい本。
日本の俗語スラングを
詳細に研究しちゃってる。
「あなた」→「おまえ」→「てめー」「おめー」とか二人称の活用があって、このシチュエーションでは、これは使わない方が良い、とか書いてある。最近の俗語「デコる」なんてのまで網羅してあって、ものすご楽しい。

奥付け(英語の本だと前付けだが)によると、初版は1992年だが、版を重ねて、2008年時点で11刷だって。隠れたベストセラーか?!

こんな本を出版してるのは、
どこの出版社だぁ?!

と見てみたら、
懐かしのボストン。

そして、出版社名は、

シャンバラ・パブリケーション。

よりによってシャンバラ(≧▽≦)!!

やるな、ボストン!






●度重なる台風被害で

全国津々浦々、もう台風は
来なくていいヨ………の気分が
蔓延しているのではないか、
と思われる今日この頃。

我が家もガレージの屋根の
古~くてサビついちゃった
鉄骨がポッキリ折れて
垂れ下がっちゃったり、
トタン屋根がビラ~、と
めくれちゃったり。

幸い停電はおよそ15分で
解消し、断水もなかったので、
県内の他の地区よりは
かなりラッキーだった
ように思います。
4日間も停電・断水
しちゃった所も多かった
んですものね。

普段便利な暮らしに
慣れてるだけに、
一旦大自然の脅威に
さらされると、
人間なんて弱いモノだなぁ、
と思います。

雨風をしのげる
屋根のある家なんか
なかった原始時代だったら、
体力のないわたくしめなど、
確実に、即死でございます。

築50年の古い家だけど、
守ってくれてありがとうネ。

●少~しずつ、英会話講師のお仕事が増えています。

この年で駆け出しというのも
何ですが、まあ、実際
駆け出しなんで
しょーがない。

1回毎のレッスン、
まだまだ手探り状態です。

ベテランの先生たちは、
自分のメソッドとか
ちゃんと持っていて、
どんな生徒さんでも
どんと来い!
なんだろうなぁ………(-_-;)

うらやましいなー。

とか、思うわけなんですが、

まあ、自分のやり方で
何とか毎回しのいでいく
って感じかな。

英会話スクールと言えば、
ネイティブの先生に
習うのが当たり前………の昨今
ですが、日本人の先生を
あえて講師として抱えて
くれたボスの期待に
応えるためにも、
ネイティブの先生では
フォローしにくいところ
などを見極め、
それぞれの生徒さんに
合わせて、きめ細かく
指導する、というのが
目標です。

学校の講義とは異なり、
基本的にマンツーマンなので、
相手の個性やレベルに
合わせて、個々のレッスンを
組み立てています。

で、どーしようかな、
アレやろうかな、
こっちがいいかな、
とか、

実はレッスン前に
家で首をひねって考えている。

例えば、学校や塾で、
いろいろ習い始めて
いる小学生には、
何をどういう順番で伝えれば、
英語により興味が持てるか?

とか、

留学希望のオトナには、
より実践的な、
留学先ですぐ使える
ような情報も盛り込んでみる、

とか、

結構、毎日うーん、うーんと
悩んだりして、
レッスン前日にはよく
寝られなくなったりする。
 ↑
あまり知られていないが、
実は相当気が弱い。

●自主トレは欠かせない!

日常生活では、
まったく英語なんぞ
使えなくても
不自由しない田舎暮らしを
しているので、

ボケーッとしてると、
英語脳が眠ってしまう。

ましてや、人に
教えようというのだから、
より正確な文法、
より正確な発音、
より正確なリスニング能力、
は最低限、必須。

なもんだから、

毎朝起きたら自主トレの
時間を取るようになりました。

ありがたい事に、
この自主トレ、
ほぼスマホだけで
事足りる。

NHK海外放送アプリで
英語ニュース聴いて、
BBC Learning English聴いて、
おもしろい表現や、
新しい表現にホーホーして、
ついでにストレッチして、

「あれ? この単語、
何だったっけ?」とか、

「知らん! 何、その
単語~(゚o゚;」を

辞書アプリでチェックして、
またホーホーして、
気になったものは、
Evernoteに貼り付けて
おいて、復習する、と。

で、ニュース文その他を
なるべく正確な発音を
心掛けながら読み上げて、
口回し練習をする、と。

小学生の朝読書ならぬ
朝イングリッシュ、
何とか毎日やってます。

で、アナウンサーさんの
ような、クリアーなサウンドで
長文を発音し続けるためには、
歌の発声と同じように、
腹筋とか唇のポジションを
ガッチリ作ってないと
ダメだぁ、と気づきました。

うーむ。

声でやる事だから、
基本はおんなじなんだなぁ。

毎日発声練習しながら、
ニュース文の読み上げ練習を
していると、少~しずつ、
口の回り方が良くなって
くるような気がするんで、
とりあえず今後も
続けてみようと思っています。

※NHK英語ニュースを
見ていると、世の中で
一番超高速の話しっぷりで、
正確かつ聴きやすい英語
サウンドを使ってるのは、
気象予報士のお兄さんお姉さん
のよーな気がする。
つい思わず、腹筋に目が
いってしまうが、かなり
日常的に腹筋使いまくり
なのか、むちゃくちゃ
締まってます。
ひょっとして、ダイエット
に効果的なのかも
しれないぞ、英語発声練習!
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
Copyright ©  -- うり坊はうす --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]