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O NATA LUXについて
●Lauridsen作曲「O Nata Lux」
ラテン語の歌詞は
O nata lux de lumine,
Jesu redemptor saeculi,
dignare clemens supplicum
laudes preces que sumere.
Qui carne quondam contegi
dignatus es pro perditis.
Nos membra confer effici,
tui beati corporis.
となっており、英語訳では
O born light of light,
Jesus, redeemer of the world,
mercifully deem worthy and accept
the praises and prayers of your supplicants.
Thou who once deigned to be clothed in flesh
for the sake of the lost ones,
grant us to be made members
of your holy body.
で、意訳すると、
「光より生まれし光
イエスよ、世の贖い主(救い主)よ
慈悲に満ちた方よ、我らの祈りと
称賛の声を聞き入れたまえ。
あなたは罪人たる(我ら)のために
ひとたびは肉の身をまとわれた
願わくは我らがあなたの聖なる御身体を
わが身のものとすることが出来ますように。」
という感じ・・・だと思います。
*英語訳から訳していますが、for the sake
of lost onesは死者のため、あるいは
罪のうちに死んだ者、のニュアンスかと
思います。
また、grant us to be made members
of your holy body.
というのがわかりにくいのですが、
ミサによって与えられるキリストの
聖なる身体(を象徴する種無しパン)を
共にいただくことにより、キリストの身体を
共有する、というイメージにつながっている
のではないか、と思います。
*参考資料としては、パウロによる
コリントの信徒への手紙(1)第6章14~20
があります。
「神は主を復活させ、また、その力によって
わたしたちを復活させてくださいます。
あなたがたは、自分の体がキリストの
体の一部だとは知らないのか。キリストの
体の一部を娼婦の体の一部としてもよいのか。
決してそうではない。娼婦と交わる者はその女と
1つの体になる、ということを知らないのですか。
「2人は一体となる」と言われています。しかし、
主に結びつく者は主と1つの霊になるのです。・・・
(中略)・・・あなたがたの体は、神からいただいた
聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたは
もはや自分自身のものではないのです。あなたがた
は、代価を払って買い取られたのです。だから、
自分の体で神の栄光を現しなさい。」
●そもそもこの詩句はどこから来たんでしょうね?
聖書のあちこちを読んでみたのですが、
これに該当する詩句は見当たらないよう
なんです。
イエスを光と呼ぶところは、ヨハネ福音書的で、
これは新プラトン主義の影響を受けた
ヨハネ福音書の言い回しなんで、
そのヘンかなぁ・・・と探していましたところ、
www.franklarocca.com/onatalux.htm/
及び
choral wiki
というところに、それらしき解説を発見しました。
まず、この「O Nata Lux de Lumine」という
歌詞で書かれた曲は、Lauridsenのものだけでなく、
5つくらいはあるようです。
franklaroccaのところでは、ヨハネ福音書
ひいては創世記のイメージから作られた詩である、
と書かれていまして、
さらに<choral wiki>で見ましたら、
元々は誰が作ったものかわからないが、
聖務日課のための賛歌(office hymn)の1つで、
特に8月6日の「主の変容の祝日」のための賛歌
(Lauds of the Feast of the Transfiguration)だということが分かりました。
また、イギリス国教会とルーテル教会では、
レント(四旬節)前の最後の日曜日の礼拝で
賛美される曲、というように解説されていました。
●主の変容の祝日
というのは、wikiによると1457年に制定された
もので、典拠となっているのは、
マタイによる福音書第17章1節~7節。
弟子たちの見ている前で、イエスの姿が
光り輝くものに急に変わった、という逸話を
記念するもののようです。
「6日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブと
その兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に
登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、
顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。
見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合って
いた。ペトロが口をはさんでイエスに言った。
「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしい
ことです。お望みでしたら、わたしがここに仮小屋を
3つ建てましょう。1つはあなたのため、1つはモーセ
のため、もう1つはエリヤのためです。」
ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が
彼らを覆った。すると、
「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。
これに聞け」という声が雲の中から聞こえた。
弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた。
イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。
「起きなさい。恐れることはない。」彼らが顔を
上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。」
*エリヤは旧約聖書に登場する預言者の1人。
地上で死ぬことなく、突然天から火の馬に
引かれた火の戦車が現れ、エリヤを天に
連れ去ったとされており、イエス以前に
死を経験することなく天国に行った唯一の
人、と考えられていました。イエスの時代、
人々はこのエリヤが世の救い主として
再臨するというエリヤ待望論というのを
持っていた・・・とか、昔習ったような気が。
●聖務日課とは?
ラテン語では「officium divinum」と言うそうですが、
教会や修道院で行われる賛美と礼拝で、
毎日決まった時間に行われます。
カトリック教会では、朝課(夜中)、讃課(夜明け)、
一時課(早朝)、三時課(午前9時)、六時課(12時)
九時課(午後3時)、晩課(夕方)、終課(夜8時くらいか)
が行われ、特に夕方の晩課はヴェスペレVesperaeと呼ばれ、
合唱などが行われる、とのこと。
毎日のお祈りの時間に加えて、
さまざまなお祝いの週間などがあり、
その時に応じて、この週のこの時間の
祈祷には、この賛歌を歌う、といった
細かい規定があるようですネ。
お手元に聖書がありましたら、曲のイメージアップの
ためにちょっと御覧いただければ、と思います。
ヨハネ福音書の最初の方とか、ヨハネによる第一の
手紙の前半部分など、オススメです。
(例えばヨハネ福音書第8章12節の
「私は世の光である。私に従う者は
暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」など)
O Nata Lux de Lumineは
光の中の光、というその美しいイメージからか、
英語以外でも、オランダ・ハンガリー・韓国語訳が
あり、それぞれの国の賛歌として歌われている
ようです。
●レント(四旬節あるいは受難節)
キリストが荒野で40日の試練に耐えた
ことを記念して、断食や贖罪を行う期間。
灰の水曜日(Ash Wednesday)から
復活祭前夜(Easter Eve)までの
主日(日曜日)を除く40日間を指しています。
以上、O Nata Luxのバックグラウンド的な
事をまとめてみました~。
ラテン語の歌詞は
O nata lux de lumine,
Jesu redemptor saeculi,
dignare clemens supplicum
laudes preces que sumere.
Qui carne quondam contegi
dignatus es pro perditis.
Nos membra confer effici,
tui beati corporis.
となっており、英語訳では
O born light of light,
Jesus, redeemer of the world,
mercifully deem worthy and accept
the praises and prayers of your supplicants.
Thou who once deigned to be clothed in flesh
for the sake of the lost ones,
grant us to be made members
of your holy body.
で、意訳すると、
「光より生まれし光
イエスよ、世の贖い主(救い主)よ
慈悲に満ちた方よ、我らの祈りと
称賛の声を聞き入れたまえ。
あなたは罪人たる(我ら)のために
ひとたびは肉の身をまとわれた
願わくは我らがあなたの聖なる御身体を
わが身のものとすることが出来ますように。」
という感じ・・・だと思います。
*英語訳から訳していますが、for the sake
of lost onesは死者のため、あるいは
罪のうちに死んだ者、のニュアンスかと
思います。
また、grant us to be made members
of your holy body.
というのがわかりにくいのですが、
ミサによって与えられるキリストの
聖なる身体(を象徴する種無しパン)を
共にいただくことにより、キリストの身体を
共有する、というイメージにつながっている
のではないか、と思います。
*参考資料としては、パウロによる
コリントの信徒への手紙(1)第6章14~20
があります。
「神は主を復活させ、また、その力によって
わたしたちを復活させてくださいます。
あなたがたは、自分の体がキリストの
体の一部だとは知らないのか。キリストの
体の一部を娼婦の体の一部としてもよいのか。
決してそうではない。娼婦と交わる者はその女と
1つの体になる、ということを知らないのですか。
「2人は一体となる」と言われています。しかし、
主に結びつく者は主と1つの霊になるのです。・・・
(中略)・・・あなたがたの体は、神からいただいた
聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたは
もはや自分自身のものではないのです。あなたがた
は、代価を払って買い取られたのです。だから、
自分の体で神の栄光を現しなさい。」
●そもそもこの詩句はどこから来たんでしょうね?
聖書のあちこちを読んでみたのですが、
これに該当する詩句は見当たらないよう
なんです。
イエスを光と呼ぶところは、ヨハネ福音書的で、
これは新プラトン主義の影響を受けた
ヨハネ福音書の言い回しなんで、
そのヘンかなぁ・・・と探していましたところ、
www.franklarocca.com/onatalux.htm/
及び
choral wiki
というところに、それらしき解説を発見しました。
まず、この「O Nata Lux de Lumine」という
歌詞で書かれた曲は、Lauridsenのものだけでなく、
5つくらいはあるようです。
franklaroccaのところでは、ヨハネ福音書
ひいては創世記のイメージから作られた詩である、
と書かれていまして、
さらに<choral wiki>で見ましたら、
元々は誰が作ったものかわからないが、
聖務日課のための賛歌(office hymn)の1つで、
特に8月6日の「主の変容の祝日」のための賛歌
(Lauds of the Feast of the Transfiguration)だということが分かりました。
また、イギリス国教会とルーテル教会では、
レント(四旬節)前の最後の日曜日の礼拝で
賛美される曲、というように解説されていました。
●主の変容の祝日
というのは、wikiによると1457年に制定された
もので、典拠となっているのは、
マタイによる福音書第17章1節~7節。
弟子たちの見ている前で、イエスの姿が
光り輝くものに急に変わった、という逸話を
記念するもののようです。
「6日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブと
その兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に
登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、
顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。
見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合って
いた。ペトロが口をはさんでイエスに言った。
「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしい
ことです。お望みでしたら、わたしがここに仮小屋を
3つ建てましょう。1つはあなたのため、1つはモーセ
のため、もう1つはエリヤのためです。」
ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が
彼らを覆った。すると、
「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。
これに聞け」という声が雲の中から聞こえた。
弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた。
イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。
「起きなさい。恐れることはない。」彼らが顔を
上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。」
*エリヤは旧約聖書に登場する預言者の1人。
地上で死ぬことなく、突然天から火の馬に
引かれた火の戦車が現れ、エリヤを天に
連れ去ったとされており、イエス以前に
死を経験することなく天国に行った唯一の
人、と考えられていました。イエスの時代、
人々はこのエリヤが世の救い主として
再臨するというエリヤ待望論というのを
持っていた・・・とか、昔習ったような気が。
●聖務日課とは?
ラテン語では「officium divinum」と言うそうですが、
教会や修道院で行われる賛美と礼拝で、
毎日決まった時間に行われます。
カトリック教会では、朝課(夜中)、讃課(夜明け)、
一時課(早朝)、三時課(午前9時)、六時課(12時)
九時課(午後3時)、晩課(夕方)、終課(夜8時くらいか)
が行われ、特に夕方の晩課はヴェスペレVesperaeと呼ばれ、
合唱などが行われる、とのこと。
毎日のお祈りの時間に加えて、
さまざまなお祝いの週間などがあり、
その時に応じて、この週のこの時間の
祈祷には、この賛歌を歌う、といった
細かい規定があるようですネ。
お手元に聖書がありましたら、曲のイメージアップの
ためにちょっと御覧いただければ、と思います。
ヨハネ福音書の最初の方とか、ヨハネによる第一の
手紙の前半部分など、オススメです。
(例えばヨハネ福音書第8章12節の
「私は世の光である。私に従う者は
暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」など)
O Nata Lux de Lumineは
光の中の光、というその美しいイメージからか、
英語以外でも、オランダ・ハンガリー・韓国語訳が
あり、それぞれの国の賛歌として歌われている
ようです。
●レント(四旬節あるいは受難節)
キリストが荒野で40日の試練に耐えた
ことを記念して、断食や贖罪を行う期間。
灰の水曜日(Ash Wednesday)から
復活祭前夜(Easter Eve)までの
主日(日曜日)を除く40日間を指しています。
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