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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

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牛の歩みで『五つの童画』
●5曲もやるわけではないのですが

三善晃の合唱組曲『五つの童画』から、
「砂時計」と「どんぐりのコマ」という
超絶むじゅかしい現代曲をやることになりまして。

まあ、日々格闘しているワケですが。

いやぁ、現代曲と言えば、
以前お聴きした間宮芳生さんのオペラ『ポポイ』を
思い出します。今回やってる曲と、どことな~く
似た雰囲気の音形があったなぁ………と、
ふと思い出したのですが。

この舞台は静岡AOIでの公演で、
磐田バッハでお世話になっている
カウンターテナーの上杉さんがポポイ役でご出演。

で、倉橋由美子の作品の舞台化!
  ↑
これにオタク心をそそられた。

なもんだから、いそいそと聴きに行ったんですが、
まあ、おっそろしく難しい曲が次から次へと
展開していき、また超絶ステキなソリストさんたちが、
全てパーフェクトなピッチで、すごい訴求力で
歌っていく、それこそ名人の離れ業炸裂!
みたいな舞台で、これぞ、倉橋由美子世界だぁ!
で感激しつつ、内心、いやぁ、こんなとてつもない
音程、歌えんよ……(-_-;)と、コッソリ思っていたんですがぁ。

ましゃか、我が身に、そのような
とてつもない音程が降りかかってくるとは、
『ポポイ』を観ていた時には、想像すらしてませんでしたヨ。

●仕方ないんで、いろいろ工夫して挑戦中。



工夫その1)Evernote音源❤を作った!

せっかく参考資料があるのだから、
目一杯活用しなくては!

ってことで、今回は
Evernoteに音源をコピペ(*^▽^*)

いつもは、音源をCDRに落として、
車で移動する時にかけまくったりするんですが、
どーも今回の2曲は、流して聴いてても、
うまく進められないよーな気が。

で、最近お気に入りで、
英語の小ネタやら、お気に入りレシピやら、
アクセス地図やら、仕事の原稿やら、
はたまたネットで拾った資料やら、
ともかくどんどんコレクションして、
ノートに仕分けして喜んでいるEvernoteを
活用してみることに。

これ、思った以上に重宝でした!

譜面を読みながら、音源を聴いて、
一緒に歌ってみたりするワケですが、
「あれ! 今のところ、音がズレた~(ToT)」
になったところで、再生をサクッと一時停止して、
譜面を見直し、音の幅を想定し直し、
「よし、もう一回挑戦!」と、
ちょっと前から再生し直し………みたいな
失敗したところをつまみ洗いし直すのに
超便利!

CDだと、ついうっかり、
出来てないところは出来てないままに、
聞き逃しちゃったりするんですよねー。

で、1ページごとに、ジャブジャブと
つまみ洗いをしまくる、と。

細かい指示も山ほど書かれている譜面なので、
絶対「流し」は禁物~!!

工夫その2)校正の神文具を活用しまくる。



今や校正作業に欠かせない大好きな文具・
フリクションシリーズ。
写真のは、ボールペン数種と
マーカーとカラーペン。
間違ってもすぐ消せる、というのは
ホントにストレスフリーである。

昔は、譜面への書き込みは鉛筆だったのですが、
年齢とともにだんだん目も衰えてきているので、
鉛筆書きだと、光っちゃって、
咄嗟によく読めないんですー。

で、遠目でも、すぐに分かるように、
フリクションシリーズを駆使して、
色分けしたりして、どんどん譜面を汚しています。

まあ、元々、しっかり書き込まないと、
ナットクできない性分なんで、
譜面、汚いんですけどぉ。

いいんだ!
自分に分かれば!

ということで、今、三善譜面は
こんな状態。
 ↓


工夫その3)音が見えてきたところで、細かい表現指示を全て確認する。

歌えてない曲って、オタマジャクシを1個ずつ
目が追ってしまって、その周りに散りばめ
られている速度とか表現指示に気がつかなかったりする。
  ↑
いわゆる1つのピンホール視覚状態!

なので、少し音の形が見えたところで、
1小節ごとに、細かい指示がないか、
確認作業に入ることにしています。

バロック時代には、そーいう表現指示の方法
みたいのが確立されてなかったみたいで、
なーんにも書いてないんだけど、
現代曲となると、話は別だもんねー。

この三善さんの2つの曲は、
よく見るとものすごぉく細かい指示が
入っている。それは、1つ1つの音の表情は、
こうだよ、と教えてくれる貴重な情報源。

歌わなくちゃ、でアップアップしながら、
流して練習してると、見逃してしまいがちだけど、
それじゃあ作曲者は、
「あんなに分かりやすく指示出したのにー(ToT)」と
泣いちゃうかも?!

というわけで、

まずは音楽用語辞典を座右の書としつつ、
いろんな指示を読む。知らない表現指示を
辞典でチェック。
 ↓
本を出してくるの面倒だなー、と思って
アプリを探したら、有り難いことに、
かなり詳しい音楽用語辞典が何種類もあった!
便利!

………で、ついついヘン(?)なのを
見つけてウケる、と。

●音楽用語辞典、ハマるとおもしろいかも。

三善さんの譜面で一番ウケた、というか、
ひぇ~(゚o゚;になったのは、
【bravura】(ブラヴゥーラ)。

英語の【brave】(勇敢な)に当たる単語らしい。
原義は「優れたワザ、勇気、勇敢」で、
音楽用語辞典によると、

「巧妙、熟練」
「奏者の能力を示すために作られた曲の意」

は、はい~??(゚o゚;

ナンですか、それ?!
食べたこと、アリマセン………。

で、これがどこに出てくるか、と
言うと、「どんぐりのコマ」p.56の最後。

【Allegro di bravura】

となっていて、ここから、
死ぬほど言葉数多くて、リズム激しくて、
これでもかーっ!
みたいなセクションに入ってしまうのであった。

な、なんか、

存分に見せつけるがよいっ!

みたいな、それが【bravura】?!(なのか?)

以後、【bravura】状態は、延々と3ページちょい続く!

あまりに忙しい。

うっかりページをめくるのが
遅れると、次のページ頭で、
乗り遅れてしまう。

で、こんな自前の書き込みをする、と。
 ↓


これ書いておくと、書いた時点で、
「そうか、次のページに飛び込む時に
注意しないと!」
と脳が覚えてくれるのか、多少譜面をめくる
手の方がのんびりしてても、何とかなる。
遅れても、書いてあるんで、安心するのかも。

ちなみに、辞典で拾ったおもしろ表現に、

【volti subito】[ヴォルティ・スビート]

というのがあった。

オケの用語かなー。

意味は、

【急いで譜面をめくれ!】

だって(≧▽≦)

略号で、【V.S】とも書くんだって。
思わずおもしろがって、自分の譜面に
書いたのは私デス。

そうそう、もう1つ目新しいのがあった。

英語の用語で、

【stagger breath】(スタッガー・ブレス)
というの。

これ、「ブレスを同時に行わずに、
ずらして行うこと」だって。

ものすごぉくロングトーン………の
ところなどで、隣の人とブレスのタイミングを
ずらして、こっそりカンニングブレスして、
全体の音が途切れないようにする、
アレですよ、アレ!

へぇえ、用語があったんだー!

【stagger】は「よろめく、千鳥足でふらふら歩く」
とか、「かろうじて生き続ける」「動揺する、たじろぐ」
「びっくりさせる」「決心をぐらつかせる」
といった意味の言葉なんだけど、

よくよく辞書を見たら、

「物を互い違いに置く」「~を前後にずらす」
という意味合いがあった。
ナルホドぉ、そういう事ですかぁ。

打ち上げで酔っ払って、
千鳥足になってる話………じゃなかったらしいナ。

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