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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

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ブラームスに沖縄ペンタ?!
●昨日は磐田でブラームス漬け!


 ↑
磐田ゆるキャラ・しっぺいくんのポスター。観光案内で明治の隧道。駅前の観光案内所でクリアファイルをゲットしてきました(≧▽≦)

来年2月のオール・ブラームス演奏会に向けて、磐田ではブラームスしごきが始まっているんですが、

昨日はOp.92の「4つの歌」の音取りを、サクサクサク~、と全曲通し。

1番の「O shone Nacht」(例によってウムラウト無視、でお送りしてます)は、大昔(と言っても2006年だったんで、8年前)にジョイオブでちょろっとやり、撃沈したヤツで、

2番の「Spatherbst」(再びウムラウト無視)は、聴いたことあるけど、やったことない。

3番の「Abendlied」は、なんとなく見たことがある………かな?

4番の「Warum?」は、昔、譜面をチラ見して、「無理!」とはだしで逃げ出したような記憶が(^◇^;)
  ↑
4番の歌詞、ゲーテだったんですねー。ちっとも気がつきませんでしたー。

相変わらず、いい加減~♪

家で一応、軽くアルトの音だけは見ておいたんですけど、
磐田に行ったら、最初ソプラノが1人もいなくて(後からO根さんとN本さんが来てくれたんで、ものすご、ほぉー)、

例によって、「あ~、とりあえずソプラノ、やっといて」になった!

ううう、ブラームスは
ソプラノはかなり高い跳躍が多いので、内心またしても
ムンクしながら、何とかやりましたー。

なんか、なし崩しにソプラノに戻ることになりそうだなー。まぁ、両方練習すると、両方とも楽しいんで、いいんですけどもさ。



 ↑
お宅に飾ってあった一輪挿し。
こうするとドクダミも可憐。

●ブラームスは苦手だったんだよねー

N村先生のとこで歌曲の練習しても、ブラームスとかヴォルフとかになると、なんかフレージングが長くって、なかなか保てないもんだから、むじゅかしい、苦手~(ToT)
で泣いてたものなんですが、

バロック唱法で毎週毎週
しごかれているうちに、
何でかよくわかんないんだけど、ブラームスもコワくなくなってきました。

バッハの時代に近い
モーツァルトの歌曲も、
昔は挑戦しては撃沈ばかりだったのが、あんまりコワくなくなってきました。

2月にガマさんとモーツァルトをデュエットした時も、昔ほど苦労はしなかったんですが、(とは言え、なかなかこうだ、というのに仕上げるには、まだ道遠し、の感はありますが)
静岡でU田さんとH部さんに付き合ってもらって、大分時間を割いてもらったおかげで、ともかく止まらずに最後までは歌えるようになり、ヤレヤレ。

 ↑
せっかく練習したんで、もったいないからジョイオブでやっちゃおうか、という話になりました。

「暗譜できないー」とU田さんから泣きが入っているので、
(右に同じなのだが!)
「譜持ちでいいっしょー(^◇^;)」とか言ってますが。

 ↑
とか言いながら、結構
頑張って暗譜してきたりするもんなー。私も頑張って暗譜に挑戦した方がいいのかにゃー。覚えられるかにゃー。(再び、いい加減)

●通奏低音が沖縄ペンタ……なのか?

で、「4つの歌」の話に戻りますが、3曲目の「Abendlied夕べの歌」の譜面を見ていたら、

隣でN本さんが、
「このバス、沖縄民謡みたい………」
とボソッと。

で、「ウッソー」とか言いながら見たら、ピアノ前奏の左手の通奏低音っぽいとこと、バスの音形が、た、たしかに
それっぽい。

ブラームスは、沖縄ペンタトニックをひそかに使っていた
のか?! ひそかに琉球王国に行ってたのか?!

で思わず吹きそうになっちゃったんですけど。

よくよく見てみたら、
沖縄ペンタ(ニロ抜き長音階と一緒)というよりは、
ヨナ抜き長音階みたいな作りでございました~♪

大変ロマンチックな曲なのに、頭の中でうっかり
「ハイサイおじさん♪」とか流れちゃって、アワワでしたぁ。

もおぉ、N本さんたら、
なにげにお茶目なんだからー。

でも、この曲、すごくおもしろい作りですねぇ。

3小節目から13小節目までが主要テーマなんだけど、よく見ると調号はF-durの♭1個で書いてるのに、臨時記号で♯が出まくり!
「augumentedしてるから、見てご覧なさい」
と先生に言われて、
「ああっ! そう言われてみれば、♭系の調なのに、♯だらけー!」
と、初めて気づく、と。

えへへ、てんでアナリゼ、
出来てまへーん。

ブラームスくらい新しい時代になってくると、7th chordがたくさん出てきて、なんていうのか、ビミョーな色合いの、ニュアンスに富んだ和音が多用されていて、拾っていくと、とっても楽しい。昨夜も、ドイツレクイエムやらこの曲集やら弾いて楽しんでしまった。

27小節の和音も、C(ハ長調のドの上に積み重なった和音として捕らえる)の和音なんだけど、普通のドミソとは見た目からして違う。

バスがⅠ度の音、ソプラノがⅢ度の音(※普通のドミソの和音などでは、ドミソは、Ⅰ度ーⅢ度ーⅤ度と読みます)、で、そこまでは普通なんだけど、

数えてみたら、
テナーは♭7thで、
アルトは♭9thでしたぁ!

キャーッ♡
ジャズコードみたい~♪

調子に乗って、他のところも、ジャズコードで見てみたら、それっぽいものが満載。

そうかぁ、
こーいう楽しみ方もあるかぁ。

休憩時間に先生に
そんなお話をしていたら、
私がジャズを習ったことが
あるのをご存じのマエストロ、

「各和音に、ジャズのコードネームを書いておくと便利なんですよー」

とニコニコ。
う、うーむ、さすが。
こだわりがないというか、
使えるものは有効に使おう、というか、
何とも闊達自在な精神の持ち主でいらっしゃいます。

●ちなみに

ヨナ抜きとかニロ抜きとか、
ペンタとか、今回いろいろ出てきてますが、

要は伝統音楽、民謡で使われる5音で構成される音階(これをペンタトニックという)の話です。

西洋音楽では、普通はドレミファソラシドの7音を使ってるけど、世界中あちこちで、一番伝統的で、誰もが和むのが5音の世界。

ヨナ抜きは、「4度と7度」が抜けてるヤツで、
ドレミファソラシドじゃなくて、
ドレミソラドになる。

ニロ抜きは、「2度と6度」が抜けてて、
ドレミファソラシドじゃなくて、
ドミファソシドになる。

文部省唱歌は、西洋音楽風のものが多いですが、同じく5音スケールが多いスコットランド民謡を採用したものも多いので、意外とヨナ抜きになっているそうです。

日本人はヨナ抜きが大好きなんで、実は民謡以外でも、
演歌でもポップスでも、
ヨナ抜きがヒットするんだとか。

「上を向いて歩こう」が
ヨナ抜きなのは知ってたんですが、
なんと、 
「リンゴ追分」から
「箱根八里の半次郎」、
「昴」「木綿のハンカチーフ」「夏祭り」「恋するフォーチュンクッキー」まで、

みんなヨナ抜きなのでした!

ビックリ!

ちなみに、ニロ抜き長音階というのが、沖縄ペンタトニックでして、どんなんや?
と思われた方は、
THE BOOMの「島唄」を
思い出してみてください。
あれ、です。

ブラームスの歌曲も、
島唄も、フォーチュンクッキーも、根っこはみんな
同じなのかもしれないー!
楽しいっ!
(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)



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はじめまして
田邉さん繋がりで、楽しく拝見しています。合唱は全くの素人ですが、「ヨナ抜き」、「二ロ抜き」、目から鱗でした。
  • from keiko matsuoka :
  • 2014/06/02 (08:21) :
  • Edit :
  • Res
ありがとうございます!
時々田邉さんスレッドでお見かけしますが、こちらもご覧下さったのですね! ありがとうございます! もう好き勝手に長年書いているblogですので、音楽ネタなどが多いですが、よろしければまた覗いてやって下さい!
  • from うり坊 :
  • 2014/06/02 (11:47) :
  • Edit :
  • Res
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