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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

おススメCD情報(合唱モノ)デス!
●Requiem Project

・・・というのをご存知でしょうか?

作曲家上田益(うえだ・すすむ)さんが
音頭取りして発進されたもので、
上田さん作曲の「レクイエム~あの日を、
あなたを忘れない」
(全音楽譜出版より本年1月15日楽譜上梓)
他を中心に、全国で演奏活動を広げて
いこう、というものです。

*上田さんのプロフィールや、
レクイエム他の楽曲、
プロジェクトのご説明などは
「レクイエムプロジェクト」
requiem-project.jp
をご参照ください。

簡単に説明しますと、このプロジェクト発進の
きっかけとなったのは、阪神淡路大震災。
震災の日から15年目の2010年3月17日に
向けて、2年の準備期間を経て始まりました。

「レクイエム~あの日を、あなたを忘れない」
の初演は2010年神戸にて。震災の年に生まれた
2010年当時中学1年生の女の子から、
80歳のご高齢の方までが集まり、素晴らしい
演奏をされました。

先の東日本大震災を受け、東北の地でも
演奏会が行われ、新曲も追加され、さらにプロジェクトは
広がりを見せているようです。

全曲がYouTubeで初演版がアップされています。
昨日午後これにどっぷり浸り込みました。

http://www.youtube.com/user/requiemproject
または「レクイエムプロジェクト」で検索可能です。


この曲のプラハレコーディングというのが
先ごろありまして、我らが磐田バッハの
ソリスト本宮廉子さんが参加されました。
(初演にも参加されています)
6月にCDが出来上がるとのことで、
今から楽しみにしています。

現在のところ、一般販売は予定されていません。
(それが非常に残念なんですが、
ひょっとするとAmazonで販売があるかも・・・
だそうです)

が、ご安心ください。
本宮さんを通じてお願いすることが
出来る、というお話をいただきました!

YouTube動画をご覧に
なって「ほ、欲しいっ!」になられた方!

お取次ぎいたしますので、私宛に
個人メール等でご連絡くださいませ。

以下はYouTube上の初演をお聴きした
私の拙い感想文であります。
ご参考までに掲載します。

●感想文「レクイエム~あの日を、あなたを
忘れない」(概括)

まず最初に思ったのは、この曲は
モーツァルトのレクイエムに対する
壮大なるオマージュかもしれない・・・ということ。
Lacrimosaを聴くと、「この形でモーツァルトも
ライン取りを考えたのかもしれない」などと
思ってしまったくらい。

レクイエムを現代の作曲家が作曲する
場合、どうしても過去の大作曲家たちの
偉大な作品からの影響をゼロにすることは
出来ないのかもしれない。

上田さんは、それを逆手に取って、
オマージュのイメージを前面に出しつつ、
独自の世界を構築されていると思います。

この曲集の特徴は、通常の追悼ミサ
形式に登場するKyrie やDies Iraeといった
曲群の中に、通常典礼では出てこない
Occursus et discessio
Lux Procul
Ad futurem movere
という3曲が挿入されていること。

この3曲が、まさに聴きどころかもしれません。

●各曲に対する感想文

昨年の東日本大震災での、津波が
人々に、町に、襲い掛かる衝撃の映像が
未だに脳裏から離れない今、この曲を
聴くと、どうしてもあの情景を思い出す。

聴いた後に、この曲が作られた動機が
阪神淡路大震災であったと知り、
自分が抱いた津波のイメージに、
あの御影地区の炎の燃え広がるさまが
重なった。

御影地区に住んでいる友人との
連絡がなかなかつかず、やきもきしていた
ところ、偶然テレビで取材された彼女の
元気な姿を見、ほんとうに、ほんとうに
胸を撫で下ろしたことを思い出した。

①Requiem aeternum(永遠の平安を)

ドラマチックな序章。ヴェルディ『レクイエム』の
壮大さに通ずる、大きな悲劇を予感させる
歌いだしに、胸がトクン、と鳴った。

②Kyrie(主よ、哀れみたまえ)

哀切な調べが、静かに、だが深い哀しみを
湛えて、語りかけられる。

③Dies Irae(怒りの日)

あの日の、押し寄せる津波の恐ろしさが、
まざまざと蘇った。

こんな現実があるとは、誰もが目を疑った
自然の猛威。身の内の震えを禁じ得ない。

後奏バイオリンが、全てを押し流した後、
何事もなかったかのように引いていった、
あの波のようだった。

④occursus et discessio(出会いと別れ)

「出会いと別れ」と題されたこの美しい小曲は、
哀切に、また限りなく美しいソロ重唱によって
歌われる。一音一音が沁み入り、こわばった

心をやさしく解きほぐしてくれるようだ。

気がつくと、自然と涙が溢れていた。

⑤Lacrimosa(涙あふるる日)

モーツァルト『レクイエム』の名曲Lacrimosa
を想起させる美しいメロディーが、深い海の面に
ゆるやかに波を刻む。
尽きせぬ思いは、どこまで流れていくのだろうか。

アーメン終止の美しさが、
波立つ思いを
そっとすくい取ってくれた。

⑥Sanctus(聖なるかな)

宗教曲とは思えないほどの
明るい響き。
春の花があふれる楽園の光景か。
心がほがらかになる一曲。

⑦Non oblivisco(あなたを忘れない)

ソロに導かれた合唱が、叙情的に美しく
歌う印象的なメロディー。
Sanctus, Sanctusの掛け合いに、
その明るい響きに、
大きな救いがあった。

⑧Agnus Dei(神の子羊)

⑦が歌った
地上に残されたものの透明な哀しみを
⑧は聖なるものに昇華しているように思う。
ただ、ただ、清らかだ。

Requiem aeternum Domineが
曲を締めくくる。鎮魂の祈り。

⑨Lux procul(光の彼方へ)

地平線の向こうに
ほのかに差した
一条の光。

その柔らかな温かさーー。

⑩Ad futurem movere(未来に向かって)

明るい行進曲。

失ったものの大きさを胸に秘めつつも、
前へ、前へとひたむきに進む人の心。

Ad futurem movereと繰り返される部分は、
思わず共にくちずさんでしまう。

Luce terraという歌詞があった。

「地上に光を」という意味だと思う。

まさにこの曲が、傷ついた地上に
天上の光をもたらさんことを
祈らずにはいられない。

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