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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

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小ネタびっくり大賞(勝手に命名!)
●「淡海三船(おうみのみふね)事件」

………というのが、一部地域(私のところだけ)で
起こりまして、はい、1人でバカウケ中なんでございます。

淡海三船。

名前だけは、高校の授業で聞いた覚えは
あるんですヨ、ええ。

なんか、奈良時代くらいの人だよネ~………
………………たぶん………………よう知らんけど…………的な
知識しかなかった。
   ↑
  それ、知識って言わない!!(-_-;)

えー、この方は、鑑真和上が苦難の末に
日本にたどり着いたドラマチックストーリー
「唐大和上東征伝(とうだいわじょうとうせいでん)」の作者さんなんだって!

井上靖の『天平の甍』のタネ本(?)ですヨ、はい。

「征」って言うと、「征服」とか「征伐」とかを
イメージしちゃうんで、なんかヘンな気がするんだけど……(^_^;)と、細かいところが気になってしまうのだが、

漢字源を引いたら、「敵を目掛けて
まっしぐらに進軍する」という意味もあるんですが、

元々の意味は、「遠方をめざしてまっすぐ行く」だそーです。ナルホド、失明してもなお、遠い日本を目指して
苦難の旅を続けた鑑真さんたからこそ、「征」なのネ~。
ふむふむ。

で、三船さんの話に戻りますが、
この人は長年文章博士(もんじょうはくし。中国の歴史やら詩文やらを
教える。要するに中国語にめちゃ強い!)を
やっていて、神武天皇から
光仁天皇(天智天皇のお孫さん)の代までの
天皇に、漢風の諡号(しごう。おくりなとも)を
全部付けた人なんですと。

昭和天皇などもそうだけど、
天皇陛下がご存命中は、
「天皇陛下」とお呼びするのが当たり前。
もちろん、ご本名の「裕仁(ひろひと)」では
呼ばない。「昭和天皇」とは
呼ばなかった。古い時代なら、「おかみ」とか
「今上」とかかな。

今現在、「昭和天皇」とお呼び
するのは、既に亡くなった方なので、
死後に送られる諡号で呼んでいるからです。

どの天皇をどの諡号で呼ぶか?
というのの基礎を作ったのが、
実は三船さんだったんですネー。
ナルホド、道理で、歴代天皇表を見ると、
統一感があったのね。神武とか天武とか、
同じ漢字を繰り返し登場させたりしてるもんねー。

神武天皇なんて、天孫ニニギノミコトの曾孫、
ということになっている、ほとんど伝説的な人物だし、
当時は「天皇」という名称も定着してなかった。
一体どーいう風に呼ばれていたんだろうか?

ちなみに光仁天皇は第49代天皇で、
平安京に遷都した桓武天皇のパパです。
道鏡事件で左遷されてた和気清麻呂を復権
させたりして、綱紀粛正に努めたそうです。

………って、ここまでで既に「へーそうなんだー」の
嵐だったんですが、淡海三船さん、まだ1つ、
ビッグなネタを持っていた!

なんと、壬申の乱で後の天武天皇と大戦争して、
敗走して自殺しちゃった大友皇子(天智天皇の
第1皇子ネ)の御子孫だったんですよぉ!

いや、なんか、古代の闘争って、
負けた側は皆殺しっつーか、
完膚なきまでに叩きのめされちゃってる
じゃないですかー。

蘇我氏に負けて滅ぼされた物部氏とか、
(物部守屋の首が飛んで行った、という
伝承のあるお寺が奈良の方にあったりする。
平将門か?!)
聖徳太子亡き後、一族皆殺しの目に遭って
しまった上宮王家とかぁ…………。

なもんだから、負け組の子孫が、
朝廷を代表する大学者として
活躍していたなんて、思ってもみなかった!

………あ、でも、菅原道真の孫の文時って人も
あったかー。

結局、才能で生きていくという道が
開かれていたのかもしれないネ。

うーむ、やっぱり古代史はおもしろい。

●で、古代の事を書いた本の話に移るんですが

古事記と日本書紀、てのがあるでしょ。
あと、風土記。

そんでもって、朝廷がオフィシャルに
出した史書のシリーズを六国史と言う。
日本書紀の後は続日本紀、日本後紀、
続日本後紀と続き、後二冊はナントか実録、
というタイトルになる。

これ以後はオフィシャルでない歴史記録
として「かがみ」シリーズが出る。
大鏡とか、増鏡とか、ナントか。
なんで「~鏡」か? というと、
歴史を顧みて、教訓とするというのが
テーマになっているかららしい。
だいたいお爺さん2人の対話体で
話が進む。

で、鏡シリーズはおいといて、
オフィシャルの方の字に注目。

古事記は「記録の記」なのに、
どうして日本書紀は「紀州の紀」なんだろう?

と思ったこと、ありません?

ヽ(^0^)ノはーい、いつも思ってましたが、
漢和事典を引くのがめんどくさくって、
調べた事がないのは、わたしでーす!

で、この際調べてみるかー、と
漢和を開いてみたら、

「記」の字は、「忘れないように書き留めること」を
意味するもので、要は「備忘録、メモ」。
ナルホド、それで記録とか日記とか言うんだな。

一方「紀」は、「物事の順序を追って書き記す意。歴史書で帝王についての記述」なんだそうです。

そー言えば、中国の歴史書に、
「秦始皇帝本紀」とか書いてあるの、
見かけたこと、あるなぁ。
じゃあ、日本でも、天皇中心に
朝廷で起こったことを時代を追って
記録するのが「紀」なんだね。

ふーん、ナルホドねぇ………。
伊達に違う字を使ってるワケじゃなかったのネ~。
(>_<)ゞ

で、六国史の一覧表をノートに
作って遊んで(あれ?)いるうちに、
ハタ、と気がつきました。

最初の日本書紀は別ですが、
以後の5冊の編者には、
必ず藤原氏のトップが
名を連ねているのですよぉ!

(゚o゚;(゚o゚;(゚o゚;

権力者というのは、抜け目がないもんです。

さすが、藤原氏!
けっこー都合よく編集してたのかもしれませんネー。
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