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ちょっと目を離してるとコレだー。
●久々に陰陽道の資料
を読み漁っているんですけど、
『陰陽師たちの日本史』
斎藤英喜著
角川選書546
というのをKindleで見つけ、
一気に読み切ってしまいました。
底本になっているのが
平成26年10月初版で、
電子書籍出版が
同年11月なので、
出版と同時に電子書籍化された最新データの本ですねー。
く
著者の先生、初めて読みましたが、小松和彦さんが
『憑依信仰論』で紹介した
物部いざなぎ流などを
フィールドワークでかなり
研究されている方のよう。
↑
以前東京で、このいざなぎ流神事のdemonstration舞台があり、ワクワク見に行きました。超おもしろかった!
古代から江戸時代までの
陰陽道の展開を駆け足で
紹介してくれている本ですが、
最近の研究論文を豊富に
引用していて、
そうか! 今、ここまで
進んでいるのか!
とメウロコ落としながら、
喜んで読みました。
岡野玲子版『陰陽師』も
もちろんチェックしていて、11巻のここに、この儀式が
描かれている、とか口絵付きで紹介されている。
困るじゃないか。
また読みたくなっちゃうじゃないか!
野村萬斎さん主演映画や
岡野版ですごいブームになったのは、もう10年くらい前になっちゃうんだけど、
研究の方は今でも
着々と進んでいるんですねー。
噂の(?)安倍晴明は、
役目柄陰陽道をやってただけのごく普通の官吏のオジサンで、別にスーパーマンではなかったのではないか?
という説が当時も出ていたんですが、
実は陰陽師として声望高く、
藤原道長など時の権力者の
専任陰陽師的な活動をしていたのは、陰陽寮(陰陽博士やら暦博士やらがいる。朝廷の役所の一つ)から転任し、大膳大夫(天皇のお食事関係を司る役職。てんで陰陽道に関係がない!)になった頃の話なんだそうな。で、かなりの高齢までバリバリの現役陰陽師として活躍し、道長には大いに頼りにされていた。
前半生については、未だに伝説の中に包まれている人です。信田の狐の子供であるとか、童の時に見鬼(けんき……普通の人には見えない魑魅魍魎を見る能力)の才能を発揮して、師の賀茂保憲に目を掛けられた、とか、さまざまの逸話があるんだけど。
実際には、天文得業生という、いわば陰陽師の見習いになったのが40歳の時なんだって! ものすご、遅咲きです。それまで、何をやってたか分からないんで、余計に伝説に彩られてるんですなー。
↑
な訳で、岡野版のような
バリバリに若くてイケメン
ではなかったらしい(^◇^;)もっとも、岡野版は、
年齢不肖で妖しい雰囲気にしてあるが。
で、見習いの時にめきめき頭角を表し、陰陽博士に出世。以後、他の部署に配置された後も、プロの陰陽師として大活躍し、晴明発案によって行われるようになった儀式も多い。
有名な泰山府君祭も、元々の中国伝来の儀式を日本風に改めて、盛んに行うようになったのは、安倍晴明以来のこと。要するに、現代の私たちがイメージするような陰陽師の姿というのを創り上げた人が安倍晴明らしい。
で。
京都にある有名な晴明神社は、安倍晴明の旧宅跡である、と言い習わされているんですが、実際の旧宅跡は、
現在ブライトンホテルの駐車場辺りなんだそーです。
↑
ち、駐車場………ちょっとカナシイ_| ̄|○
で、
この神社は、ずぅ~~~っと
晴明の子孫に当たる土御門家が持っていたもんだ、と単純に思い込んでいたんだけど、
そーじゃないんだって。
室町だったか、戦国だったかぐらいは、民間陰陽師である法師陰陽師たちが住んでいた所だった。この頃、全国の陰陽師を組織して、土御門家を先生として、陰陽道をやる人はみんなその弟子になって、先生に上納金を出してネ、というシステムが土御門家によって作られた。で、それを天皇が勅許、将軍も朱印状を出した。
このシステム構築によって、
戦国時代には被災して疎開したりして、勢力が衰えていた土御門家が盛り返し、江戸時代を通じて国家公務員的に天皇や将軍に奉仕した。
現在の晴明神社は、こういう具合にして、土御門家のものに収まったんだそーです。
いやー、ずいぶん研究が
進んでいて、さまざまびっくりでした。
●こっちはまだ読み切ってないが
もう1冊ハマっているのが
こちら。
Cat Sense
~How the New Feline Science Can Make You a Better Friend to Your Pet
by John Bradshaw
2013
Basic Books
A Member of the Perseus Books Group, New York
『ネコの感覚』と一応訳しておきますが、カバーしているのは、遺伝学、歴史学、旅行移動論、医学生理学部門などなど、やたら広く、やたら詳しい。当然、大著。せっせと読んでるけど、まだ1/4。先は長い。
●閑話休題。
えー、今、英語の副題を
入力していて、ああ、こういうcapitalizationのルール、
秘書科学校で習った、習った! と急に懐かしくなったので、脱線します。
日本語では、大文字小文字の区別がないので、アメリカで習った大文字にするべき字のルール、最初はなかなか身に付かなかった。
文章の頭は、大文字にする、というのは日本の中学英語でも習いますけど、
上の副題のようなパターンの時にはどうするか?
というのは習った事がなかった。
実は、コレ、ちゃんとしたルールがあるのです。
簡単です。
覚えておくと、
英語で論文なんて時に、
迷わなくて済みます。
要は、
タイトルで大文字化する時には、
「前置詞」と「冠詞」「定冠詞」以外は全部、アタマを大文字にするのであります。
上の副題を見ていただくと
分かりますが、
先頭にないa, the, of, toだけ
小文字になってるでしょ?
コレだけ守ればいいのです。
迷うのは、
初っ端にa やtheが来る場合ですが、これは小文字にするルールより、「アタマは大きく」ルールが優先されるので、
the Terminator(ターミネーター)
ではなく、
The Terminator
が正しくなるのです。
今話題のSF「火星の人」は、
A Martianが原題ですが、
アタマに来てる冠詞は大きく、のルール通りの表記です。
ちなみに、aとtheの使い分けって、難しくて迷いますが、
要は話の最初に出てくる時は、a。話の続きに出てくる時はtheで、さらに対象のブツなり人なりが、1個、1人である事を強調するのがaと覚えておくと使いやすいみたいデス。
「あるところに1人のおじいさんがいました。そのおじいさんは、まんじゅうが大好きでした。」
という昔話風のセンテンスを思い浮かべると分かりますが、最初の「おじいさん」には「a」がついて、次は「the」が付く。
そうやって見ると、
「火星の人」の原題、なかなか含蓄があっていいなぁ、と思います。火星にたった1人で取り残された………というニュアンスが、もうタイトルに出てますよね。そのために、The Martianではなくて、A Martianにしているんじゃないか、と思います。その辺のニュアンス、日本語に訳すのが難しい……。
●で、Cat Senseですが
まだ読み切ってもいないし、
やたらに詳しいんで、
概括できないんだが、
へーへーへーへー(゚◇゚)ガーン
てな感じで、いろんなところでメウロコ、ぼろぼろ落として楽しんでます。
面白かったものをちょっとピックアップすると、
・古代エジプトでは、ネコの女神さまが篤い信仰を集めており、普通の家庭でも高位高官宅でも猫が可愛がられていた。
↓
んだけど、その一方では、
神殿には大量のネコが飼育され(養鶏場なるぬ養ネコ場があったんだそーな)、何にするか?と言えば、神殿で生贄にしていた! 殺してミイラにして、神殿にお供えしてたんだって。古代エジプト人、わからん!
・魔女狩り全盛時代、ヨーロッパでは魔女が黒猫に化けるとか、悪魔の使いだとかで、大量に殺された。当時は黒猫は珍しく、そこが不吉なイメージにつながったそう。
↓
なんだけど、今じゃ、遺伝子のイタズラで、ヨーロッパでは黒猫はゴロゴロいたりする!
↓
これが野生だったら、黒はそんなに生き残れなかったハズ。何となれば、黒は、自然の中では目立つ色で、逆に縞猫なんかの方が目立たずに獲物に近寄れるので、生存率が高い。確かに、クロヒョウなど、絶滅危惧種である。
・人類が狩猟採集生活から、定住して作物を作り、保存するようになった時から、ネコは人類に有益な動物になった。作物を貯蔵すれば、必ずネズミがお邪魔するからだ。
↓
で、交易やら戦争やらで船に乗って人間が移動する時には、必ずと言ってよいほどに、ネコをお供とした。バイキングも、フェニキア人も、ローマ人も、みんなネコ連れ。おかげで、いろんな土地に、バイキングネコ由来、フェニキアネコ由来の遺伝子がばらまかれた。
↓
アメリカなどでは、植民した国(イギリスやスペインなど)から連れてきたネコが子孫を増やしていったために、地域によって、スペインネコやイギリスネコの遺伝子を持つネコが偏って生息しているとか。(そーいう地道な研究をせっせとやってる学者がたくさんいるようである)
↓
ネコ以外にも、マングースやらフェレットやらのネズミの天敵もいたのだが、ネコが一番便利、ということで、ネコの天下が来た。
↓
雑食性のイヌとは違って、純然たる肉食系のネコは、全ての必要な栄養素及び水分を、ネズミオンリーで摂取できる上に、ビタミンCを必要としないので、壊血病にならない。
↓
この食性が、航海にピッタリ。人間のための貴重な食糧や水を分けてやらなくても、ネズミさえいれば、ネコは元気にやっているのでアル。
↓
ナルホド!
そりゃあ、世界中に広まりますよ!
さらに小ネタだが、
ネコがいさえすれば、大切な食糧は守れるので、ある地域では、離婚する時、他の全ての財産は妻に渡し、夫にはネコだけが残される、という習慣まであったそうである。
童話『長靴を履いたネコ』で、どーして3男には、
ネコしかあげないのよー?!
と思ってましたが、
ネコさえいれば、何とか
やっていける、という
事だったんですネ(゚o゚;
いやはや、ネコ、侮るべからず!
可愛いだけじゃなかったんだなー。
↑
最初に出たハードカバー版。
現在Amazonでは取り扱いなしだって。
↑
Kindle版はこれ。
↑
日本語版はコレ。Kindleエディションだけみたい。
を読み漁っているんですけど、
『陰陽師たちの日本史』
斎藤英喜著
角川選書546
というのをKindleで見つけ、
一気に読み切ってしまいました。
底本になっているのが
平成26年10月初版で、
電子書籍出版が
同年11月なので、
出版と同時に電子書籍化された最新データの本ですねー。
く
著者の先生、初めて読みましたが、小松和彦さんが
『憑依信仰論』で紹介した
物部いざなぎ流などを
フィールドワークでかなり
研究されている方のよう。
↑
以前東京で、このいざなぎ流神事のdemonstration舞台があり、ワクワク見に行きました。超おもしろかった!
古代から江戸時代までの
陰陽道の展開を駆け足で
紹介してくれている本ですが、
最近の研究論文を豊富に
引用していて、
そうか! 今、ここまで
進んでいるのか!
とメウロコ落としながら、
喜んで読みました。
岡野玲子版『陰陽師』も
もちろんチェックしていて、11巻のここに、この儀式が
描かれている、とか口絵付きで紹介されている。
困るじゃないか。
また読みたくなっちゃうじゃないか!
野村萬斎さん主演映画や
岡野版ですごいブームになったのは、もう10年くらい前になっちゃうんだけど、
研究の方は今でも
着々と進んでいるんですねー。
噂の(?)安倍晴明は、
役目柄陰陽道をやってただけのごく普通の官吏のオジサンで、別にスーパーマンではなかったのではないか?
という説が当時も出ていたんですが、
実は陰陽師として声望高く、
藤原道長など時の権力者の
専任陰陽師的な活動をしていたのは、陰陽寮(陰陽博士やら暦博士やらがいる。朝廷の役所の一つ)から転任し、大膳大夫(天皇のお食事関係を司る役職。てんで陰陽道に関係がない!)になった頃の話なんだそうな。で、かなりの高齢までバリバリの現役陰陽師として活躍し、道長には大いに頼りにされていた。
前半生については、未だに伝説の中に包まれている人です。信田の狐の子供であるとか、童の時に見鬼(けんき……普通の人には見えない魑魅魍魎を見る能力)の才能を発揮して、師の賀茂保憲に目を掛けられた、とか、さまざまの逸話があるんだけど。
実際には、天文得業生という、いわば陰陽師の見習いになったのが40歳の時なんだって! ものすご、遅咲きです。それまで、何をやってたか分からないんで、余計に伝説に彩られてるんですなー。
↑
な訳で、岡野版のような
バリバリに若くてイケメン
ではなかったらしい(^◇^;)もっとも、岡野版は、
年齢不肖で妖しい雰囲気にしてあるが。
で、見習いの時にめきめき頭角を表し、陰陽博士に出世。以後、他の部署に配置された後も、プロの陰陽師として大活躍し、晴明発案によって行われるようになった儀式も多い。
有名な泰山府君祭も、元々の中国伝来の儀式を日本風に改めて、盛んに行うようになったのは、安倍晴明以来のこと。要するに、現代の私たちがイメージするような陰陽師の姿というのを創り上げた人が安倍晴明らしい。
で。
京都にある有名な晴明神社は、安倍晴明の旧宅跡である、と言い習わされているんですが、実際の旧宅跡は、
現在ブライトンホテルの駐車場辺りなんだそーです。
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ち、駐車場………ちょっとカナシイ_| ̄|○
で、
この神社は、ずぅ~~~っと
晴明の子孫に当たる土御門家が持っていたもんだ、と単純に思い込んでいたんだけど、
そーじゃないんだって。
室町だったか、戦国だったかぐらいは、民間陰陽師である法師陰陽師たちが住んでいた所だった。この頃、全国の陰陽師を組織して、土御門家を先生として、陰陽道をやる人はみんなその弟子になって、先生に上納金を出してネ、というシステムが土御門家によって作られた。で、それを天皇が勅許、将軍も朱印状を出した。
このシステム構築によって、
戦国時代には被災して疎開したりして、勢力が衰えていた土御門家が盛り返し、江戸時代を通じて国家公務員的に天皇や将軍に奉仕した。
現在の晴明神社は、こういう具合にして、土御門家のものに収まったんだそーです。
いやー、ずいぶん研究が
進んでいて、さまざまびっくりでした。
●こっちはまだ読み切ってないが
もう1冊ハマっているのが
こちら。
Cat Sense
~How the New Feline Science Can Make You a Better Friend to Your Pet
by John Bradshaw
2013
Basic Books
A Member of the Perseus Books Group, New York
『ネコの感覚』と一応訳しておきますが、カバーしているのは、遺伝学、歴史学、旅行移動論、医学生理学部門などなど、やたら広く、やたら詳しい。当然、大著。せっせと読んでるけど、まだ1/4。先は長い。
●閑話休題。
えー、今、英語の副題を
入力していて、ああ、こういうcapitalizationのルール、
秘書科学校で習った、習った! と急に懐かしくなったので、脱線します。
日本語では、大文字小文字の区別がないので、アメリカで習った大文字にするべき字のルール、最初はなかなか身に付かなかった。
文章の頭は、大文字にする、というのは日本の中学英語でも習いますけど、
上の副題のようなパターンの時にはどうするか?
というのは習った事がなかった。
実は、コレ、ちゃんとしたルールがあるのです。
簡単です。
覚えておくと、
英語で論文なんて時に、
迷わなくて済みます。
要は、
タイトルで大文字化する時には、
「前置詞」と「冠詞」「定冠詞」以外は全部、アタマを大文字にするのであります。
上の副題を見ていただくと
分かりますが、
先頭にないa, the, of, toだけ
小文字になってるでしょ?
コレだけ守ればいいのです。
迷うのは、
初っ端にa やtheが来る場合ですが、これは小文字にするルールより、「アタマは大きく」ルールが優先されるので、
the Terminator(ターミネーター)
ではなく、
The Terminator
が正しくなるのです。
今話題のSF「火星の人」は、
A Martianが原題ですが、
アタマに来てる冠詞は大きく、のルール通りの表記です。
ちなみに、aとtheの使い分けって、難しくて迷いますが、
要は話の最初に出てくる時は、a。話の続きに出てくる時はtheで、さらに対象のブツなり人なりが、1個、1人である事を強調するのがaと覚えておくと使いやすいみたいデス。
「あるところに1人のおじいさんがいました。そのおじいさんは、まんじゅうが大好きでした。」
という昔話風のセンテンスを思い浮かべると分かりますが、最初の「おじいさん」には「a」がついて、次は「the」が付く。
そうやって見ると、
「火星の人」の原題、なかなか含蓄があっていいなぁ、と思います。火星にたった1人で取り残された………というニュアンスが、もうタイトルに出てますよね。そのために、The Martianではなくて、A Martianにしているんじゃないか、と思います。その辺のニュアンス、日本語に訳すのが難しい……。
●で、Cat Senseですが
まだ読み切ってもいないし、
やたらに詳しいんで、
概括できないんだが、
へーへーへーへー(゚◇゚)ガーン
てな感じで、いろんなところでメウロコ、ぼろぼろ落として楽しんでます。
面白かったものをちょっとピックアップすると、
・古代エジプトでは、ネコの女神さまが篤い信仰を集めており、普通の家庭でも高位高官宅でも猫が可愛がられていた。
↓
んだけど、その一方では、
神殿には大量のネコが飼育され(養鶏場なるぬ養ネコ場があったんだそーな)、何にするか?と言えば、神殿で生贄にしていた! 殺してミイラにして、神殿にお供えしてたんだって。古代エジプト人、わからん!
・魔女狩り全盛時代、ヨーロッパでは魔女が黒猫に化けるとか、悪魔の使いだとかで、大量に殺された。当時は黒猫は珍しく、そこが不吉なイメージにつながったそう。
↓
なんだけど、今じゃ、遺伝子のイタズラで、ヨーロッパでは黒猫はゴロゴロいたりする!
↓
これが野生だったら、黒はそんなに生き残れなかったハズ。何となれば、黒は、自然の中では目立つ色で、逆に縞猫なんかの方が目立たずに獲物に近寄れるので、生存率が高い。確かに、クロヒョウなど、絶滅危惧種である。
・人類が狩猟採集生活から、定住して作物を作り、保存するようになった時から、ネコは人類に有益な動物になった。作物を貯蔵すれば、必ずネズミがお邪魔するからだ。
↓
で、交易やら戦争やらで船に乗って人間が移動する時には、必ずと言ってよいほどに、ネコをお供とした。バイキングも、フェニキア人も、ローマ人も、みんなネコ連れ。おかげで、いろんな土地に、バイキングネコ由来、フェニキアネコ由来の遺伝子がばらまかれた。
↓
アメリカなどでは、植民した国(イギリスやスペインなど)から連れてきたネコが子孫を増やしていったために、地域によって、スペインネコやイギリスネコの遺伝子を持つネコが偏って生息しているとか。(そーいう地道な研究をせっせとやってる学者がたくさんいるようである)
↓
ネコ以外にも、マングースやらフェレットやらのネズミの天敵もいたのだが、ネコが一番便利、ということで、ネコの天下が来た。
↓
雑食性のイヌとは違って、純然たる肉食系のネコは、全ての必要な栄養素及び水分を、ネズミオンリーで摂取できる上に、ビタミンCを必要としないので、壊血病にならない。
↓
この食性が、航海にピッタリ。人間のための貴重な食糧や水を分けてやらなくても、ネズミさえいれば、ネコは元気にやっているのでアル。
↓
ナルホド!
そりゃあ、世界中に広まりますよ!
さらに小ネタだが、
ネコがいさえすれば、大切な食糧は守れるので、ある地域では、離婚する時、他の全ての財産は妻に渡し、夫にはネコだけが残される、という習慣まであったそうである。
童話『長靴を履いたネコ』で、どーして3男には、
ネコしかあげないのよー?!
と思ってましたが、
ネコさえいれば、何とか
やっていける、という
事だったんですネ(゚o゚;
いやはや、ネコ、侮るべからず!
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