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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

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森林浴の後は、本の森だ~(≧▽≦)
●東洋文庫ミュージアム到着!



チラシには、六義園の目の前にある、みたいな略図がついてたんだけど、実際は六義園正門から一本目、不忍通りかな、を曲がったところにある。

デカデカとMUSEUMと、
親切に(?)書いてある。

で、いそいそ入ってみる。

●写真撮影、ほぼ自由!

特に断りがない場合、写真撮影は
ご自由に、という、何ともありがたいミュージアムである。

で、早速わんさか写真を撮りました。







これ、本の神様なんですって!

北斗七星の第一星で、中国古代天文学では魁(かい)。江戸時代に流行ったんだそーで、古い蔵書印によく使われているんだとか。へー、ちっとも知りませんでした。

で、スタンプが置いてありました。



上は六義園の桜図(押し方が下手である)、下が魁星図。で、画面右手のが、本日の展示のカタログ五百円也。りょ、良心的。

●ガラシャとアントワネットの関係って、一体ナニ?!

と興味をそそられて、展示会に
行ったわけなんですが、

解説を読んで、
ナルホド、納得!

事はイエズス会の日本布教活動に
端を発します。

ご存じの通り、日本へのキリスト教布教は、かのザビエルによって種を蒔かれ、一時は大変な勢いで各地に広まりました。

そのおかげでキリシタン大名が誕生し、天正の遣欧少年使節が船出し、バチカンで法王に拝謁してチェンバロなんか弾いたり、あるいは細川ガラシャが受洗したりしたわけなんですけどー。

宣教師に興味を示した信長が本能寺で死んじゃって、代わって、キリシタンは認めないゾ、という秀吉政権になり、大弾圧が始まりました。以後、江戸幕府も、厳しく統制を続けます。

このキリシタン禁制のおかげで、多くの信徒が迫害され、殉教していったわけで、中でも若い身空で信仰に殉じて、毅然として亡くなっていった貴婦人ガラシャの話は、遠くヨーロッパまで語り伝えられました。

海外布教で大活躍したイエズス会にとって、日本は、はじめは大発展の地、後には大弾圧の地となってしまった、言うなれば汚点の地。

禁教令のために、日本に再度布教に赴くことは叶わない。

なんだけど、それじゃ、イエズス会はその後何をしていたか? と申しますと、日本以外のアジア諸国などにせっせと布教したり、

日本の信徒たちの殉教の模様を
ヨーロッパに広め、信仰とはかくあるべきだ、という教えのもととした……のだそうで、本や劇などで日本の殉教物語が各地で語られました。

中でも、気高く散った信仰の女性・ガラシャの物語は、ヨーロッパの人々の心の琴線に触れるものだったのか、音楽劇『気丈な貴婦人』(Mulier Fortis)に仕立てられ、人気を博しました。

熱心なキリスト教徒であったアントワネットの実家・ハプスブルク家でも、この演目は大変なお気に入りだったとか。

偶然ながら、ガラシャとアントワネットは、同じ年頃に亡くなっており、ひょっとしたら、ガラシャの毅然として死を迎えた姿が、ギロチンの露と消える瞬間、アントワネットの脳裏をよぎったのではないか……
というお話。

私たちが思っている以上に、日本のキリシタン殉教は、ヨーロッパの人々の心に深く訴えかけたものだったのかもしれませんね。

●で、へーへーほーほーしまくる



↑これ、アントワネットが獄中から最後に書いた手紙。ところどころにあるインクのしみは、アントワネットの涙が落ちた痕、と言われています。



↑こちらは、レプリカですが、
少年使節が弾いたチェンバロは
このタイプではないか、とのこと。
BGMにチェンバロ曲もかかっていました。



キリシタン時代の遺物。メダリオンと、右側はいわゆる「納戸神」。江戸時代のキリシタンが隠し持ち、礼拝していたのでしょう。



かの有名な「どちりなきりしたん」とサクラメンタ(グレゴリオ聖歌の譜面のページ)。

写真を撮り忘れちゃったんだけど、
天草で宣教師が刷った「天草本」の1つで、「平家物語」もありました。

日本語と日本の歴史の教科書みたいな感じで使われたのかなー。表紙に清盛の挿し絵が付いてるんですけど、これがどー見ても、半裸のローマ皇帝みたいのが、『ベン・ハー』に出てくる戦車に乗ってる図……だったりする。





貴重な資料のオンパレードで、
やや疲れたので、モリソン文庫展示前ソファに座り込み、しばし、ぼー。

ぼー、としてたら、BGMで
穏やかな女性の声がモリソン文庫の
由来を解説してくれた。ほ~。至れり尽くせり。

●おまけの展示

おまけ……というか、本日手渡された展示目録の中でも、「番外」と銘じられた一連の展示がありまして。

これがまた、結構楽しかった。

「解体新書」の翻訳の苦労を短くまとめた動画。

『南総里見八犬伝』で有名な滝沢馬琴が、実はペットマニアで、特に鳥が大好きで、娘婿に大量の鳥の絵を描かせた「禽鳥」というのがあり、これをデジタルで見せる展示。





タッチパッド形式で、ちゃんとページをめくる感じになってるのが、
すごく楽しい!



いや~、本の虫には、たまらないミュージアムでした。

また行こうっと~(≧▽≦)!
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