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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

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行った!聴いた!泣きまくった!
●住金演奏会に隊列組んで出掛けた~♪

本日は、満を持して、東京は
トリトンスクウェアの第一生命ホールへ
駆け付けました!

静岡組、O村さん、Mっちゃん、
Kみちゃん+本ブログ管理人で、
計4人。

ほんとは5人目の人物がいたんだが、
なんか~食い過ぎたのか~体調崩して、
土壇場でリタイア。まー仕方ないんで、
お土産持って、お出掛けしました。

昨日、一日中かかって、
8月27日の御茶ノ水路上ライブの
譜面製本13人前を仕上げ、
そのうちの5冊が、お土産のブツその1。

で、それらはO村さん、Mっちゃん、
Kみちゃんと、さらに指揮者様と
S田さんの手に無事押し付ける事を得た!
後はよしなに~~~~!(振り逃げ?)

で、お土産その2は、
本日の出演者・S田さんに
焼津の銘酒「磯自慢」と
経口補水液「OS-1」。
打上げで、楽しんでくださぁい♪

●泣かされるプログラムなんで

ある程度覚悟しては行ったのですが、
あれほど泣かされるとは思いませんでした。

どーいう加減か、
私のところだけ、隣の6席が空いていて、
ガクゼン。他はほぼ満席だというのに~!

バスが聞こえる場所が
イイ、とワガママを言って取ってもらった
もんだから、前から3列目で、舞台に
向かって右端の一角。

うわぁ、ステージから見えるかもしれない!

緊張!

お行儀よくしていなければ!

・・・なんだけど、プログラムで
宮沢賢治の「永訣の朝」を
読んでしまって、既に涙がぽろり・・・と。

うわぁ、ヤバイ。

●それでも、3ステージ目までは持ち堪えたゾ!

1ステは、Eric Whitcare責め。

気に入って楽譜まで買ってしまった
Leonardo Dreams of His Flying Machine

きっとアメリカ人が歌うと、かなりテイストが
違うんだろうな・・・と思いつつ、
なんか、システィナ礼拝堂合唱団が歌って
いるよーな気がしていた。

母音唱法が徹底してきれいなんで、
イタリアの少年+青年でやってる
合唱団が歌っているようなイメージでした。

With a Lily in Your Hand
ロルカの詩を英訳したものなんだ!
・・・で、ほーほーへーへー。
おもしろい曲~でした。

little treeは、
詩がe.e.cummingsで、へー!!

母の昔からの友人で、
静岡で同人誌をやっている方が、
カミングズの研究をやってらしたんですよ~。
で、昔、ちょっとおもしろがって読んでいた
んですが、言葉遊びというか、
いろんな韻を踏んだおもしろい仕組みの
詩になっていて、ちょっと楽しいのですよ。
紙面の関係で、プログラムには英語原文が
なかったのが、残念。
kindleで探してみようかな~。

●2ステは「深き淵より」(ゆきやなぎ れい・萩原英彦)

実は、Aちゃんが学生時代にやったというので、
譜面を貸してくれたので、じっくり歌詞を
読み込んであった。

ので、泣いちゃう覚悟をちょっと
していたのだが、そして、
4のいえすへの こうぎと
5のうたを うたって あげたい

で、か~なり込み上げてきたのだが、
なんとかクリア。(泣かずにいるための
耐久勝負をかけている? 何やってんだ?)

「見ることに頼り、聴くことをなおざりにした
日常の私たちは、視覚を含むあらゆる感覚が
蝕まれてバランスを欠いており、そこに
精神の美しさ、豊かさは見出せないと作曲者は言う。」

とプログラムノートに書いてありましたが、
そのヘンのところが心に引っ掛かり、
曲を聴きながら、ちょっと考え込んでいた。

視覚という手段を持たない詩人の
心の中に踊る色彩。
見えない世界の中で抱きしめる
子犬の柔らかい色。
耳が持っている記憶。
手が携えている色。
私たちは、記憶の中にあるものを
視覚を通して再現しようとするが、
本当のところは、
視覚の中には世界の色は記憶されていないのかもしれない。
たとえば
大切な人の掌のぬくもりの色は
目には見えない。
その色を知っているのは
私の心だけなのだ。

●3ステは先生トリオのオンステ~!

日本の唱歌シリーズで、
意外にオーソドックスな作りの曲集のように
思いましたが、時折、とんでもなくむじゅかしい
9th chordか? みたいなピアノが入るんで、
そのたびに、目ウロコ・・・みたいな楽しさもあった。

そうそう、ピアノがいい音でしたね~。

スタンウェイのむちゃイイ
コンサートグランドなんでしょうけど、
ピアノ伴奏付きの最初の曲の、第1音目が、
はっ、と胸を打つ素晴らしい音で、
あああ、やっぱりこの方の音はいいです。

で、3ステは、日下部先生、浅井先生、鈴木先生
お三方が
次々と振られて、お楽しみ満載でしたぁ!

でも、やっぱり、浅井先生の指揮が大好き。
あの、一本立てた人差し指の先が、
魔法のような不思議な空間を描き出して
いくのが見えました。
だぁい好き。いいなぁ、いいなぁ。

●そして、問題の4ステである。

どーも、これはダメだろう。
泣くのは仕方ないだろう。

・・・で、警戒してちょっと俯いていた。

のがまずかった。

視覚を利用して、気を逸らす事が出来ず、
よりいっそう音楽にはまりこんだ、はまりこんだ。

で、なぜこんなさりげない歌詞の
ところで涙が出始めたのか
よくわからないのだが、

「青いジュンサイのもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀に」

のところで、ぶわっと。

で、その先の

「わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした」

で、ポロポロ、ポロポロ。

「ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまっすぐにすすんでいくから」

もう、いけません。特に
「わたくしもまっすぐにすすんでいくから」
が心に突き刺さってしまった。

今日の演奏会は、本当は
叔母と一緒に行くつもりでいました。

なんで、隣にいないのかな。

勝手に逝ってしまって。
ばかばか。

賢治の詩が、
私には叔母への鎮魂歌に聞こえ、
叔父が心強くもって、前へ、
さらに前へ、
進んでくれ、
と後押ししてくれているように思え。

多分、
叔母のことがなければ
ここまで泣かなかったと思うけれど

涙はとめどもなく流れ
まるでそれは私が口にできない
祈りの言葉であったり
哀しみと願いと想い出とそれらをないまぜにした
いとおしいものであったように
私の心と耳と脳髄をかけめぐる
美しい流れになった

私もまた
「わたくしのすべてのさいはひを
かけてねがふ」
のだ。

まだ整理がつかない
心の葛藤のままに
泣かせてもらった。

「あんなおそろしいみだれたそらから

このうつくしい雪がきたのだ」


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