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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

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「西の風」コンサートを楽しんできました。
●清水マリナートへGO、GO!

本日8月31日は、
待ちに待ったみどりさん
ご出演の「西の風」コンサート。

清水マリナート大ホール、
前の方以外は、ほぼ満杯。

「西の風」は、清水区内にある県立清水西高校合唱部のOG合唱団で、創立は1998年、今年で創立16年目にあたります。

西高は、創立100周年を迎えた伝統校で、現在は共学校ですが、音楽が盛んな女子校としての歴史が長い。

ちゃんとお聞きしたことがないのですが、みどりさんのような音楽の専門家もたくさん輩出されてるところなんだと思います。「西の風」団員は、全て西高OGで、アラフォーアラフィフ中心の団体ですが、発声がきれいで、よく整った美しい響き。

昨年は、ブダペスト国際合唱コンペティションに出場し、カテゴリーBで、見事銀賞獲得の実力派です。

本日は、くみちゃんと、うちのお嬢の3人で、前から四列目でじっくり堪能(≧▽≦)

M江さんも来てたはずなんだけど、あまりに人数が多くて、どこにいるか確認出来なかった~σ(^_^;すまん、1人で寂しかったか?

貢ぎ物は、昨日セノバ地下で買ったRubanのクッキー。

ここの、美味しいんだよね。
そして、パッケージがやたら愛らしい。



●1ステはミサ曲ステージ

まずはハンガリーの現代作曲家ジェルジュ・オルバーンのMass No.6。初めて聴きましたが、グローリアがプーランクのStabat Materっぽくて、おもしろい。

Wikipediaで調べましたところ、1947年生まれ、ということですから、まだ60代の脂ののった作曲家さん。ミハーイやヤーノシュに師事した方で、現在はブダペストのリスト音楽院で、作曲と音楽理論を教授されているんだそーです。

合唱の作曲家としては、1996年の第4回世界合唱シンポジウムでOctavoという作品がJohn Rutterによって紹介され、以来世界中で親しまれるようになりました。

日本では、松下 耕さんが紹介し、広く歌われるようになったんだそーです。

作風は、
「調性、旋法に立脚した作品が多く、前衛音楽的な手法は用いない。 中世・バロックの流れを汲んだ曲から、ジャズ風のリズムやミニマル的要素を含む曲まで作風は幅広い。 合唱作品においての一番の特徴は、単語、或いは短い文をミニマル風に執拗に繰り返す手法にあり、演奏頻度の高い"Daemon Irrepit Callidus"や"Pange lingua"、"Lauda Sion"などはその代表例である。

合唱作品はラテン語の宗教曲と、ハンガリー語のテキストによるものがほとんどである。」だそうで、

今日聴いたミサ曲のホザンナ部分なんか、執拗に繰り返す………でしたね、まさに。

柔らかな音で、あちこちから
こだまのように、
「ホザンナ、ホザンナ」と
称える声が湧き起こる……
という感じで、ステキな曲でしたね~(≧▽≦)

1ステの最後は、モーツァルトの戴冠ミサ曲のAgnus Deiを女声合唱にアレンジしたもの。(編曲はJerry W.Harrisという人)

原曲は確か、ソプラノソロの曲で、最後に四部合唱がついたような。

女声三部合唱も優しい雰囲気で良いですね~(≧▽≦)

●2ステは、お楽しみステージ

『川の流れのように』というタイトルが付いていて、ラストは「川の流れのように」で感動的に締めくくられます。

最初の「北の国から」が美しかったなぁ。おなじみのさだまさしさんの曲で、「あー」と「うー」と「らー」しかないので、これで作詞と言えるのかどうか?

と指揮者のI田先生が
笑いを取ってらっしゃいましたが(≧▽≦)

松下 耕さんアレンジ。
へー、こんなのも編曲してらっしゃるんですねぇ。

この曲は、なんと言っても
オリジナルが我らの
(というか個人的にも大ファンである)ハーモニカのY木さんの持ち歌なんで、
歌を聴きながら、頭の中で
Y木さんのハーモニカが、
流れる、流れる!

かつて、ギターのG太くんの
つてで、静岡くんだりまで
Y木さんにおいでいただき、
ライブでバッキングをして
頂くという至福を味わっちゃったのは、私デス。

く~(≧▽≦)あああ、Y木さんにも一緒にステージで吹いてもらいたかった~。きっと「西の風」の爽やかなサウンドにピッタリだ。

んで、北の国からやってきた西の風サウンドは、なんと、AKB48サウンドへ。

「桜の栞」を可愛く振付きで! 皆さんニコニコで、
桜がヒラヒラ舞うところなんか、超可愛かったデス!

AKB48の後は、一転して
しとやかな風情の「薄氷(うすごおり)」。あの白蓮さんと同時代に活躍された女流深尾須磨子さんの詩に、高田三郎さんが曲を付けたもの。高田作品としては、大分初期のものだそうですが、これ、良かったなぁ。

6/8なんだと思うけど、軽やかなワルツのリズムで、ごく薄い氷が朝の光を浴びて、パキパキ、と折れる情景。日の光が、軽やかに氷の上をころがっていくような感じ。

これは、やってみたいな。

薄い氷を割った後は、
滝廉太郎の「花」×2パターン。

最初に信長貴富さん編曲の無伴奏版、次にオリジナル版を女声2部で。

信長さんの編曲版が、軽やかで美しい響きで、私にはより楽しめました。

「花」を愛でた後は、金子みすゞの詩に信長さんが曲をつけられた「雨のあと」。

金子みすゞが亡くなる時のお話、というのが印象深かったです。曲の方は、うちのお嬢が「これ、好き」と喜んでました。

2ステの最後を飾る「川の流れのように」は、これも松下さん編曲。いい雰囲気です。
アルトとメゾ、大活躍。

この合唱団、どのパートも上手いのですが、特にアルトとメゾのサウンドが、1音1音、まろやかで豊か。ソプラノも美しいんですけど、やはり高いためか、(音が下がったりはしないんですけど)まろやか、というよりは少し鋭角的になってしまう場合があり、他のパートより飛び出し気味になることがありました。
1ステや3ステは、ものすごくコントロールが効いてて、バランス良く、美しい響きを堪能できたんですが、2ステは、ポピュラーで歌い慣れているものが多いせいか、思いっきり出しやすいところで、鳴らしまくり?(^◇^;)みたいになってたのが、ちょっと残念。

●3ステは、大物ばかり~(≧▽≦)

3ステは、「詩人・高野喜久雄と作曲家・高田三郎の世界」と題した高田作品シリーズ。

「内なる遠さ」より
「燃えるものー蜘蛛」と、

「わたしの願い」。

「蜘蛛」は、昨年くらいに混声で聴いたことがあるように思いますが、女声だと、思いの外、透明感のある作品なんだな、と再認識しました。

朝露に光る蜘蛛の糸の
水滴を帯びて仄かに輝くさまが、浮かびました。
後半の詩の、
「たしかに深くおまえの底へ ひそかに垂らしたものがいる」
の凄みは、やはり男声の厚みが加わると、全く違う印象になるような気がしました。

「わたしの願い」の方は、学生時代にやりましたが、どうも歌詞の前半と後半が、
どのような心の有り様で
繋がっていくのか、
納得できない!
みたいな気がして、
何となく消化不良で
本番を終わってしまった……
_| ̄|○
という、ちょっと悔しい思い出の曲。

今日改めて聴いて、
(歌は素晴らしかったんですよ、うん。非常に丁寧に隅々までやられていて、
美しく見事でした。ソロもそれぞれ的確でステキでした)
ヤッパリ、この詩、
よくわからん!
と、己の理解力のなさを
なじっておりました。

2曲目の「雲雀にかわれ」は、詩に納得して
歌えるんだけどなー。

最後の

「まことに
高きものの名を
呼びかわしつつ
ひた舞い上がる
雲雀にかわれ」

は、ストレートに染み込む歌詞で、お聴きしながら、
こっそり心の中で口ずさんじゃいましたよ。

●アンコールにこれは困る!

アンコールは2曲、というサービスが嬉しかった……んですけど、個人的に罠にはまった。

超高速で
ギネスに挑戦(?!)の
「花」は、楽しくご一緒に歌ってしまいましたが、

山口百恵が歌った名歌
「秋桜」(さだまさしさんの曲ね)は、困る!

大好きなんだけど!

これ、聴いたり、
歌ったりすると、
か・な・ら・ず!

涙が止まらなくなっちゃうんですよー。

どーしても、母の事を
思い出してしまうんだよなぁ。

歌詞の雰囲気のお母さんとは、それほど似てる人じゃないんですけどね………。

最後に私を泣かすために(ちがうって!)こんな曲を
用意しているとは~σ(^_^;

にしても、伴奏のO合先生はステキでしたねぇ。前半は合唱団の衣装とお揃いの水あさぎ色のドレス、後半はピンクで可愛く(合唱団は燃える赤にピンクの薄いボレロ)、で目も楽しませていただきましたが、ピアノ、素晴らしかったです。前奏の細かいニュアンス、指揮者との絶妙な息の合わせ方に、思わず目が釘付け。で、歌が始まると、歌を支える裏方さんに徹して、表に立たず、かつキッチリ押さえるところは押さえる神業ぶり。カッコいいなぁ。

合唱の演奏会に行くと、すごいピアニストばかりで、いつも感嘆しますが、今日もまた、感嘆符を頭の上に吹き出してしまいましたよ。

「秋桜」で泣かされた後、
ホールの外に出たら、
広々とした秋空。





佳き日、佳き音楽に
感謝しつつ、家路に着きました。


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