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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

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英語も日本語も、奥が深すぎるんでアル。
●仕事をしても、仕事をしても、終わりが見えない・・・

年末以来続いていた打ち寄せる仕事の波。

てんで波が穏やかにならないー!!!

思えば昨年来続いていた英語俳句校正事業も、
か~なりdemanding jobで、
これも修業だーー!
と叫んでいましたが、

おかげさまで、英作文が怖くなくなってきました!

やったー!(≧▽≦)

そして、英語修業のために
せっせとBBCニュースを聞いていたら、

あれ?

聞き取れるジャン!

ということに気がつきました。

今日なんか、頭の中で英文を作って
読み上げていたら、うっかり
oftenを「オフン」でなく、「オフトゥン」で
読んでいた!

慣れってコワイわ!!(゚o゚;

このところ磐田バッハでメサイアもやってる
もんだから、イギリス英語を意識的に
発音できるように特訓中なので、
だんだん脳がイギリス化しているのかもしれない。

さすがにscheduleを「セジュール」とは
咄嗟に読めないんだが、
そのうち読んでしまうかもしれない。
これはもう、イギリスに遊びに行くしかないな。

●で、英語俳句の方はめでたく終わった

ので、後は出来上がったご本が
送られてくるのを楽しみに待っておればよい。

英語でない方の俳句集(年間の句会で
集まったものを編集し、さらにいろんな
エッセイも募集して掲載)でも、
エッセイのご依頼を受けて、
どうして英語に親しむようになったか・・・
みたいな話を書かせていただいた。
Berklee時代のさわりとか、
帰国後の話とか、ちょこちょこ書けて
楽しかった。

・・・んですけど、肝心の
家内製手工業の世界の方の、
けりがなかなかつかない。( ̄。 ̄;)

今回はあまりにたくさんやることが
あって、人手が足りないので
東京から娘を呼びつけて、
Excelで正誤表を作らせたり、
wordで山ほどのデータを入力
させたりした。(ちなみに、現在進行形であったりする)

データ入力は2人でやって、
やっと何とか曲がりなりにも
進む・・・みたいな状況です。

だいぶ以前に出た相方のシリーズ本が
再販されるということになり、
大変、大変ありがたいお話なのだが、
うちに原稿データがなかったりするんだ、コレが!
_| ̄|○

古いのは、ワープロ専用機で
入力していたよーなモノまである。
さすがに、手書き原稿まで古くはないが、
新たに直しをするにも、自宅にデータが
ないと動きがとれない。データさえあれば、
検索とか直しとか、超効率的!

なもんだから、日がな一日、
データ入力オペレーターと
化していたりするのであった。

・・・で、その上に校正のお手伝いもあり、
実に、実に、家族揃って、
ちょっと疲労のピークに入りなんとす、
みたいな状況なんデス。

何せ、この歌いたがりのわたくしメが、
どーしても首が回らず、
23日の慰問コンサート出演と
24日のメサイア練習を
泣く泣く欠席にしたほどです。
それほど出掛ける暇がない。

ああ、慰問コンサートで
「鬼のパンツ」を歌い踊りたかった・・・(ToT)
   ↑
「そこかい!」と娘にアキれられた・・・。

*今回の慰問では、
節分シーズンということで、2曲鬼シリーズが
あった。
「赤鬼と青鬼のタンゴ」という楽しい曲と、
「フニクリフニクラ」の替え歌で、「鬼のパンツ」。

初代歌のお兄さん田中星児さんが
作ったんだって。

「おに~のパンツはいいパンツ~♪
強いぞ~強いぞ~
5年~はいても破けない~強いぞ~強いぞ~」

という歌詞で、「おかあさんといっしょ」かなんかで
やってたので、ちゃんと振りもある。(5年も
履かないで欲しいものだが)

………えーん、振りも練習したのにぃー(ToT)

●つくづく日本語というのは空間芸術である、と思った。

今回は、1つのシリーズものを
頭から順繰りに再販する、という
お話になったものだから、

それじゃあこの際、
全部のシリーズに共通する
正誤表を作り、しっかり字の統一をしよう!

とか、野望を抱いてしまったんです。
   ↑
それが地獄の始まりだったとは、誰が知ろうか・・・。

読んでくださる読者の方々は、
字の統一がどーたらなんて、
てんで気にしないで
読んでいるものだと思います。

私も昔はそーでした。
ストーリーがおもしろければ、
ついグイグイ読んじゃうし、
どんな字を使ってたかなんて、
ハナっから気に掛けてませんでした。
つーか、記憶にございませんでした。

ところが、校正をやるようになってから、
こーゆーのがやたら気になるよーに
なっちゃったんですよネー。

どんなしょーもないチラシでも、
一瞬のうちに、誤植に目が行ってしまう、
いわゆるひとつの、野生のカンが
研ぎ澄まされてしまった。

ストーリーを楽しんじゃうと、
どーしても見落としが出ちゃうので、
のめり込んじゃいけない、と
言い聞かせながら読むんですが、
これが哀しい。
どこかに齟齬があるんじゃないか?
と、書かれたモノを疑ってかかる
イジワル~な性(さが)が醸成されてしまった!

ま、元々、イジワルなのかも
しれないが、そこんとこはおいといて!

で。

今回仕事してて、ふ、と思った。

日本語って空間芸術性が高い
んじゃなかろーか?

日本語は漢字・ひらがな・カタカナという
3種類の全く違うタイプの文字を持っていて、
それらを組み合わせることで表記が成り立つために、
同じ文章でも、いくつもの正解がある。

例えば、

「おとこはひとりたびのしたくをはじめた。」

という文章を書き表す方法を考えてみましょう。

「おとこ」は、「男」、「たび」も「旅」で表す
のが普通、としましょう。
古文とか詩だと、ひらがなもアリかもしれませんが。


1)男はひとり、旅の仕度をはじめた。

2)男は一人、旅の支度をはじめた。

3)男はひとり旅の仕度を始めた。

4)男は独り、旅の支度を始めた。

5)男は、一人旅の仕度を始めた。

ほらぁ、それぞれ
雰囲気や意味が違うでしょー?

使う漢字、点の位置を変えることで、
見た目が変わると、意味とともに
イメージの世界が変わってくるんですよ。

どれを選ぶか、で、
いわゆる「字面(じづら)」のイメージが
変わり、文章そのもののイメージも変わる。
その上、句読点の位置変更で、全く違う
ニュアンスにもできる。

どれを選ぶかは、多分に作者の趣味とか、
前後の文章とか、主人公の性格とか、
編集方針とかによって決まってくるわけで、

ひらがなが多い方が好き、という人もあれば、
漢字が多い方が格調が高い、という人もあれば、
カタカナも入れればポップじゃん、という人も
いるわけで、

3種類の字形を駆使する言語のために、
そーいう苦労(アンド楽しみ)があるわけだが、
それと同時に、見た目の美しさにも
意識が向く。

これは英語などのアルファベットだけを
使う言語の校正では起こり得ない話でしょうね。

英語の場合なら、たいていの単語のスペルは
一つに限られる。たまにイギリスとアメリカで
違う言葉もあるが(centerとcentreとかね)、
基本的に一つの言葉の表現形式は一つ。

こういった日本語の特色が、
書道の持つ空間芸術性の元に
なってるんじゃないかなー。

●当て字なるモノがある。これをいかにとやせん。

当て字というのは、なるべく使いたくないよーな
気がする。なんか、ホンモノっぽくないんじゃないか?
と思ったりするのだが、古い世代はガンガン使ってたりする。漱石なんか、ものすごガンガンです。

なもんで、

使うと結構、明治の文豪っぽい雰囲気になったりする。

たくさん→沢山
たらふく→鱈腹
やぼ→野暮
めでたい→目出度い
ジョーク→冗句

とかね。

ちなみに、冬場美味しい「タラバガニ」だが、
正式に書くと「鱈場蟹」。決して当て字ではない。

タラが集まる良い魚場を「鱈場」と言い、
そこでとれるから「鱈場の蟹」なんでアル。

が、実はカニの仲間ではなくて、ヤドカリの
仲間なんだそーでアル。

うーむ、表記は「鱈場蟹」が正しいが、
実質は「鱈場でとれるカニじゃないけど、
カニみたいな美味しいヤドカリ」なのだった。

●「とかくこの世は生きニクいby漱石」なのでアル。

「とかく」を「兎角」、「とにかく」を
「兎に角」、さらに「とにもかくにも」を
「兎にも角にも」と表記するのは、漱石の
得意技らしいのだが、

もちろん、これ、当て字。
当て字のオンパレード。

元々「兎角(とかく)」というのは、
辞書を引くと、仏教用語として登場する
れっきとした言葉である。

広辞苑によると、

「ウサギの角。亀毛と並んで、あり得ない
ものの例として挙げる。」

言葉なんだそーである。

亀の毛…………
そー言えば、おめでたい鶴亀の絵柄でみたことある。
クジラのヒゲみたいだよね。

ま、そんなわけで、
「兎に角」は当て字ながらも、
まだほそぼそ生き残ってたりする。

わたくし達の世代は、
あんまり当て字に馴染みがないんで、
ミョーな違和感を覚えるワケなのだが、
それらの当て字がミョーに生き生き
使われているのが江戸時代や明治時代
だったりするので、時代小説で使う用語選びに
苦労するのでアル。

時代を象徴する古い当て字があると、
雰囲気が盛り上がる感じがするが、
読者は当て字ってミョー、という
感覚で読んいたりする。

ちょうどいい頃合いって
どのヘンなんだろうな。

ちなみに、ちなみに、
現代でもフツーに使う「気配」という言葉。

なんと、これ、当て字なんだって!(゚o゚;

た、たまげた! おっ魂消た!
         ↑
       いかん。すっかりおもしろがって
       当て字風になってる。ちなみに、コレ、
       当て字じゃないらしい。広辞苑を引くと
       この字で出てくる。
 
広辞苑によると、本来の表記は
「けはひ」あるいは「けわい」。
うーむ、ひらがなが正しい平安文学の
香りゆかしいお言葉だったのネ。

でもなぁ、今さら「けはひ」で
書いたら、ワケわからんよね………( ̄。 ̄;)

兎にも角にも、言葉というものは、奥が深すぎるって
最近とつおいつ考えるワケなのであった。

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