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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

二大巨頭の対決(?)を目の当たりにした。
●今週のメインイベント!

週末(土)は、母校の
二大・人気教授先生の
最終講義が午前・午後と
続けて行われまして、
ホクホクと傾聴に行きました。

どちらの講義も、
階段教室が満員御礼!
うまい具合に最前列に陣取り、
しっかりノートを取りました!

●午前中はキリスト教神学



以前同窓会静岡支部会に
お出まし下さり、
楽しくお話を聞かせていただいた
米田先生。

それ以前、当時の学長先生の
オススメで、ハリポタの
話でちょこっと講演
させていただいた時には、
「こりゃおもしろい」と
楽しんで下さったのも
嬉しい思い出で、ともかく
お世話になっております。

ご自身の生い立ちの記をも
からめた御著書
『寅さんとイエス』(筑摩選書)が大変好評で、現在なんと、
第11刷!



フーテンの寅さんと
イエスとの意外な共通点を
豊富な知識と洒脱な
語り口で丁寧に
解き明かしてくれる御本です。

いろんな人が激賞書評を書いていますが、
最近は俳優の堺雅人さんが
「とてもおもしろかった」と
書いてくれています。
(CREA 2015年6月号)

イエス・キリストと言うと、
神の子として地上に神の権威を
もって顕現した、という
おごそかな雰囲気で語られる
イメージが強いかと
思いますが、

イエスの同時代に一番近い
マルコ福音書には、
虐げられた人々(泥棒とか、
徴税人とかの、いわば当時の
感覚で言う「汚れた人々」)に
寄り添い、ともに笑い、
ともに怒り、ともに酒を
酌み交わす、という姿が
出てくるんです。
 ↑
もっとも、こういった
人間的なイメージは
次第に「神の子」としての
威厳にそぐわないものだとして、
聖書の新しい訳の中では削られてきていたり
するのですが………。

米田先生は、
人間イエスという人は、
実は寅さんのように
人々とともに生き生きと
笑い、怒り、酒を飲み、
人生を目一杯生きたのではなかったか? という視点で
この本を書いておられます。

今回の講義は、
この人間イエスに焦点を
当てて、丁寧に事実を
掘り起こして四大福音書の
最初の一冊を
書いたマルコについての
お話でした。
 ↑
詳しく見ていくと、
マルコでは、イエスは
自分のことを「人の子」と
呼んでいて、メシアとか
「神の子」とかの自覚的
発言はないそうです。

マルコよりちょっと後に
書かれたルカやマタイでは、
「人間イエス」ではなく、
「神の子」であるという、
神学的意図を強調していて、
同じ逸話でも違った描き方を
しているんです。

で、だんだんメシアとか
キリストとか、神の子
という表現が出てくる。

もっと後に書かれた
ヨハネになると、これはもう
神学・哲学の世界で、
壮大な宇宙創世から
物語が書きおこされており、
宇宙を統べる神から
遣わされた神の子メシア、
というのを前面に押し出して
いる。

……てな感じで、
キリスト教神学の世界では、
聖書に記されたイエスの
物語をどう読み解くか、
そこから何を汲み取っていくか、
というのが重要なテーマでして、

米田先生の御本は、
フーテンの寅さんの
生き方に重ねて、
人の子としての、
1人の人間としての
イエスの姿を追い求めています。

どんな本かな?
と、ちょっと興味が湧いた、
あるいは、イエスは
分からないけど、
寅さんは好きだ!
という方、
この本をお手に取られて、
米田先生の世界に
どっぷり浸ってみて下さい。
イエスばかりでなく、
寅さんの事もたっぷりデス。
楽しいこと、請け合いです。

最終講義の方は、
いつに変わらぬ爆笑トークで、
あれもこれも伝えたい、
という思いが迸り、
「先生、ハンドアウトの
内容全部、90分で話される
のにはムリが~(^。^;)」と、
詰め掛けた米田ファンの
現役生・卒業生が
笑いをこらえながら
心配する中、ともかく終了。

あ~、これで
終わっちゃうなんて……と
一同残念がりました。

先生、まだまだ
言い足りないでしょお?

次の本、早く書いて下さいよ~!


 ↑
ハートマークいっぱいの
記念ケーキ。うーむ、
女子大っぽい。




 ↑
茶話会なのに、なぜか
ワインもチーズもあった。
実はワインもチーズも先生から。
神父さんなので、ワインは
ミサに欠かせませんから~(≧▽≦)
 ↑
が、午後の講義前に
酔っ払うわけにもいかないので、
ワインはガマンしておいた。
エラいゾ、自分。

●午後は風土記と民俗学の世界



午後2時からは、
日本語日本文学科の
名物教授・秋本先生の講義。

古典の中でも、古代がご専門で、
「風土記」を研究なさっている。

「風土記」に出てくる
地名の成り立ちを探る中で、
古代の、まだ日本語を
表す文字のない時代、
中国から輸入した中国語を
表す文字を使って、日本の
コトバを表現しようとした時代、
いわゆる口承文学の世界の研究です。
 ↑
仮名文字が発明された
平安時代以降とは、全く
違う言語世界です。

古代の文学と言えば、
記紀神話とか万葉集とか
を想起しますけど、
それって、中央の権力が
中国の漢字というツールを使って、中央から見た視点で書いているという側面があり、
言わば権力者階級のフィルターが
かかっているわけで、
実際の庶民の世界のコトバや
文学がそのまま現れている
わけではないんですね。

庶民の中に息づいていた
文字のないコトバの世界は
記録として残される事なく、
次第に消えていってしまった。

それらの痕跡を留めているのが
「風土記」に記載されている
古来からの地名であったり、
柳田國夫や折口信夫らが
収集した民俗学的資料。

そういったものを
読み解いていく研究を
する国文学者って、
実はあまりいないんだそうです。

何となれば、国文学の世界は、
ともかく資料第一主義なので、
資料が読み解けない、
あるいは、資料がない
時代のものは扱いが
難しく、民俗学や考古学との
連携による学際の道を
探っていかないと何も出来ない
………んで、その辺を
これからも追及していきたいなぁ、というお話でして。
 ↑
実は今、考えている
お話の参考になるのでは、
と思って拝聴しに
伺ったのでしたが、

いや、こちらの講義も
ものすごくおもしろかったデス。
ほぼ民俗学の講義で、
ワタクシの興味範囲に
ドンピシャリ。

時々脱線して、

藤原定家の「明月記」に
当時現れた超新星爆発の話が、
「夜空に赤光が広がった」という
記事として残っているとか、
のお話なんかも入ったりして。
(この話、以前新聞にも
載りましたよねー。
そう言えば、定家の熊野御幸
同行記が不平たらたらでおもしろかったな~、とか、講義を
聞きながら、こちらも
脱線してましたが)

秋本先生も、
90分しかないのに、
こんなに内容豊富で全部
語り終えられるのか?
と学生も卒業生も、
そして他の日文の先生方も
( ´艸`)ニマニマしながらの
講義でしたが、後半一気呵成に
まとめ上げられ、ハンドアウトに
書かれた項目を全部網羅されました~。

でもやっぱり、
もっと聞きたいなぁ~………の
人々のために、この後も
大学主催で学外にも門戸開放
している1日講座で
先生の講義をお聞き出来るそうです。ウフフー(≧▽≦)




 ↑
ハンドアウトにハートマークの
付箋が!
これに先生へのメッセージを
各自が書いて、ボードに
貼り付けてお渡しする、
という趣向。
やっぱり女子大だぁー。


 ↑
ハンドアウトの最後に、
メモ用紙がついていまして、
そこにちゃっかり先生の
可愛いイラストがっ!

くー。

まったく、女子大ってヤツは~!
σ(^_^;

●おまけ写真

カトリックらしい
お飾りやパンフが
本館1階にありました。






 ↑
学校の基の修道会を設立した
聖ラファエラ・マリア。


 ↑
ラファエラ・マリアの名前を
冠した食堂ラファエラホール。
リニューアルしてあったー。

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