セプコン、かろうじて終了！（その２）

●ああ、本番当日の夜明けだぁ・・・

たいてい本番前夜って、よく
眠れない。（ほ～ら、やっぱり
気が弱い。けど、先日Ｎ山先生も、
そんな事をおっしゃっていたから、
気が弱いと言い切れるのかどーか。
ま、とりあえずナーバスなんだ、きっと）

本番のスケジュールは、
Noahちゃんが昼間別件の仕事で
動けないので、開場ぎりぎりで
ないと入れない、という特殊事情に
なっていたので、最初からリハなし。
でもまあ、楽屋で少し発声ぐらいは
やりたいな、ということで、4時入りを
目標に。

・・・で、本番ステージは9時から・・・。
待ち時間をどないせいっちゅうんだ。

ということなんで、下手に早寝しても
無駄。で、「バーティミアス」読んで、
のんびりお風呂に入って、遅寝遅起きを
決め込みました。

●やたら悪運が強かった

実は今回、やたらに人身事故と工事が
多くて、鉄道事情が非常に悪かった。
のですが、どーいうわけか、一個も
引っ掛からなかった。

荻窪駅でも人身事故があったそうなんですが、
その前に出発してたり、淡菜房で満腹して
帰って来た時にちょうど発生してたり・・・。

このところ、相方が上京するたびに、
必ずといっていいぐらい、人身事故で
動けなくなるんだけど、私の方がどーも
悪運が強いらしい。

それにしても、また最近多いですね・・・。

一番そういうものに出会してしまいそうな
Ｕ田さんが、実はまだ一度も遭遇していない
んだそうで、もし遭遇しちゃったら、ちゃんと
対処できるかどうか・・・で秘かに悩んで
いるらしいデス。車掌さんという職業柄とは言え、
それは遭遇したくない大問題である。

●とりあえず、会場に向かったのだが

地図を片手に、とことこ出掛けたのですがぁ、
間近まで来ていることは確実なのに、
お店がどこにあるのか、てんでわからない！
あっちの路地、こっちの小路、と入り込んで
みては、それらしい場所がないので、また
甲州街道まで出てみたり・・・どうしよう状態。

幸い、お庭の花に水をやっている奥さんが
いたので、「すみませ～ん」で聞いてみました。
「よく聞かれるんですよ」と言って、なんと、その
まま、店の前まで案内して下さった。

・・・で、そこは、さっき通り過ぎたばかりの、
なんか会社の資材倉庫みたいなとこ。
え～と・・・？

奥さんの話によると、元々会社の資材倉庫
だったものを、内装を変えてあるんだそうで、
隠れ家みたいな感じのお店なんだって。
こ、これは、絶対わかんない！
Noahちゃん、前もって言ってよぉ～！

ということで、とりあえず、入り口を激写。
今日はＣ恵ちゃんとＳ田さんが来て下さる
予定になっていたんだけど、これじゃあ、
絶対たどり着けない。んで、急いでメールで
写真をお送りしました。だいたい雨が降りそう
だし～、これで道に迷ったりしたら、申し訳が
立たない～。

で、ともかく、こわごわ倉庫に入って行ったら、
エレベーターがある。とりあえず乗ってみた。
・・・ら、このエレベーターの中が、すんごく
アヤしげ。ミョーなピンクっぽい照明がぁ。
すんごくアヤしい場所に連れて行かれてしまう
雰囲気なんですけどぉ～！！

・・・で、こわごわ2階で降りましたところ、中は
一転して、きっれい～なフロアが広がっていまして、
ほっ。ロックバンドがリハしてました。
と、とりあえず辿り付いたらしい。

フロアマネージャーさんなのか、今回の
催しの仕切りをしているイケメンのお兄さんが、
いろいろ親切に教えて下さった。安心しました。
ゲストが来るなら、といいお席も取って下さった。
（結局Ｃ恵蔵は、仕事が終わらず、なんか打ち合わせ
で川越まで行かなくちゃならなくなったそーで、
来られなかった。ので、ゲストはＳ田さんと、
Noahちゃんサイドのバグパイプ奏者のカトケンさんだけ）

で、とりあえず楽屋で声出しなんかして
みましたが、ともかく時間が空いている。
で、Noahちゃんもゲストも、8時頃にぽつぽつ
来て下さったもんですから、ひとりで淋しかったぞ～。

待ち時間が長いもんだから、ジェネレーターが
ずっとアイドリング状態で、次第にぷしゅ～っと
エネルギーが下がっていき、珍しく手が冷たく
なってきた。コーヒーを飲んでみたりしたんだけど、
一旦冷えちゃった身体はなかなか燃え上がらない。
手が震えるし、ドキドキするし、たすけて～状態。

とか言ってたら、「なんか、荷物来てますよ」という
コールが。

鉢植えのおっきなお花が入っていそうな、
でっかい段ボール箱がデン、と。
な、なんじゃ、こりゃ～～！

実はこれ、Ｙかりからの貢ぎ物。
前日、「送ったよ」というメールが
来ていたんだけど、ましゃか、このよーな
どでかいモノが届くとは、夢にも思って
いなかった。

開けてみると、かわいい花籠と、
その花のまっただ中に、日テレのキャラクター
のくまべえ（かな？正式名称がわからん）の
ぬいぐるみが。

で、でかい・・・んですけどぉ。で、早速
メールしたところ、「花はいいから、クマは
死んでも持って帰れ」という返事が。
え～とぉ、そりゃもちろんぬいぐるみは
死んでも持ち帰りますが。
ぬいぐるみ、命ですから。

で、テーブルにしばらく飾らせてもらい
ました。（コンサート終了後、マネージャーさんに
お花はお店に飾れないか、と聞いてみたら、
「是非いただきたいです！」との快答。すぐに
バーラウンジに美しくライトアップして飾って
下さいました。よかった、よかった）

で、ぬいぐるみは「クマ太」と命名して、
抱っこして帰りました。手触りが良いので、
撫でまくりです。びっくりしたよーな顔が
次第にかわいく見えてきたゾ。
口許が、よく見ると「べ」と書いてあるのが、
何とも言えず、いい。

水玉模様のバッグの上に
寝かせると、ちょうど収まり具合
が良いようで、翌日のウェディングの
スタッフにもウケまくりました。



●とりあえず、ステージじゃ～。

もう逃げられないんで、ともかく
ステージ！

左は、セプコンのちらしに載せられ
ちゃったJubilee Lineの紹介写真。
普通は、ライブ写真とかでしょぉ！
ってところに、なぜか白黒の幼児
写真・・・Noahちゃんが幼稚園の頃の写真を
載せたいっつーんで、これになっちゃったんだけど、
なぜか、みょーにウケたそうです。手前が私、
その後ろで横向いてるのがNoahちゃんです。

で、ステージですがぁ、一曲目開始の時は、
もう舞い上がりまくってましてぇ～、ドキドキを
抑えるのが至難。アカペラを選んじゃったっつー
オバカな曲順。自分を恨んでも仕方ないので、
とりあえず、頑張ってみた。だいたいフツーの
ポップスだジャズだ、ロックだの人の音域とは
１オクターブ違うんで、お客さんがびっくりしていた。
けど、結構ウケていたみたいで、高いところ出すと、
大向こうで声が。で、ちょっと、ほっ。

1曲終わったら、ちょっと気が楽になりました。
けど、後で振り返ってみると、子音とかちゃんと
鳴ってたかどうか、歌いながら確認するのを
忘れてたし、三箇所ぐらい、間違った。けど、
お客さんにはバレなかった様子～。とりあえず、
途中では止まらなかった。

Noahちゃんがソロ取って、私がハモる曲は、
もうちょっとハモリのボリュームを上げた方が
よい、とＳ田さんのアドバイス、入りました。
じゃ、次のステージでは、それでいこう。
（ちなみに、ハモリのラインは、その時その時で、
てきとーに作っている、ノリでやってるもんですから、
どーなっちゃうか、その場にならないとわからな
かったりするが）

ステージ終わってから、マネージャーさんが来て
ほめてくれたんで、嬉しかったですね～。
何とか、次に向けて、自信がついたような
気がします。が、まだコワくて、録音したのを
聞きたくないが・・・・。

●盛りだくさんのコンサートなんだ、これが

この日の高井戸倶楽部は、６組出演。
それぞれ、すんごく楽しめました。
基本的に、入場無料、出場無料、ジャンル問わず、
という形なんで、ほんと、いろんな人が出るんですよ。
今度、ふつーの合唱で出てみません～？

１）ゴスペルチーム
女声3部で25人くらい。男の先生が指揮を
しながら、ソロも取る形なんですが、元々は
カルチャースクールのゴスペルクラスが
発展したものだそうです。声が揃っていて、
とっても楽しそうで良かったです。都内で
いろいろやってるそうです。

２）女の子二人のキロロ風デュオ。
ギターとピアノの二人で、静かな雰囲気。
ちょい、おとなしかった。

３）ピアノ連弾デュオ。
クラシックの人らしいんですが、
スコット・ジョプリンのナンバーなんか
あって、楽しかったし、うまかった～。
最後にＹＭＯの「ライディーン」をやった
んだけど、これがかっこよくて、弾きたくなったぁ。
譜面、探してみたくなるな。

４）若くて美人揃いのダンスユニット。

きりっとしたスーツ姿のお姉さんたちが、
踊りまくるんだけど、お客さんの目の前で
うねる、うねる。Ｓ田さんの足許でも
うねってましたね～。

女の子同士なのに、リフトとかありまくりで、
ものすご、うまかった。いいなぁ、アレ。

５）は私たち二人で、
６）がハードロックおじさんバンド。
ベースラインのかっこいい曲がお好きみたいで、
エアロスミス（実は、ボストンのご当地バンド
である！）のWalk this wayとか、ストーンズの
Cocaineとか、いろんな曲が、途中で別の
曲にワープしていくっつー、おもしろいアレンジ。
凝ってるな～。このバンドのリハを聞いたんだ
けど、本番の方がノリノリで、よりおもしろかった
デス。

こういう催しに参加したのは初めてのことで、
ドキドキで参加したのですが、思いの外
楽しかったです。やってみるもんです。

このセプコンというのは、全国各地で
会場を提供してくれるところで、同時に
開催されてまして、もっと大きなところでは、
かなり有名な人も出ています。

元ガロの大野さんが出てたり、元「雅夢」さん
や、サーカスのお二人とか、ブレッド＆バター
さんとか、主催者が庄野真代さんだから、
お友達がたくさん出るんでしょうね～。
そっちも聞きたかったな。

●とりあえず、終わった、終わった

・・・で、ほっとして、飲み食いしよーと
したんだけど、まだ手が震えている。
どんだけ、気が弱いんだ。

ぷわ～っと、お酒も飲みたかったんですが、
翌日のステージがあるんで、我慢して
軽いのを一杯だけ。で、ふと隣を見たら、
Ｓ田さんがウィスキーを浴びていた・・・・。
ズルイ。ってんで、自分もも少し飲みたくなり、
メニューを見たら、なんと、ジンでタンカレー
Tanquarey（発音がひじょーに難しい）という
ブランドが！

アメリカでは、ジン好きな人は、マティーニに
入れるのは、コレ！　コレしかない！　とか
思っている人が結構いて、日本レストランのバイト
で覚えたんだけど、日本ではあまり輸入されて
ないので、なかなかお目にかかれない。

で、全部は飲めないけど、味見がしたいので、
Ｓ田さんにお願いして、半分飲んでもらう
約束を取り付けて、ロックで一杯注文。
この、独特の味わいが、クセになる～。
（んだが、ちょっと飲んだだけだったような。
いつの間にか全部飲まれていたような・・・）

●戦い済んで、夜が更けて

翌日は新横浜でウェディングの仕事で、
9時集合ってんで、朝7時半くらいには
出発なもんで、とりあえず、みんなで駅へ。

新宿に出て、解散、になったんですが、
新宿の駅で、うまい具合に復刻ラッピング電車
に遭遇。
明治チョコレートの宣伝・・・らしい
です。駅にポスターが山ほど貼って
あって、「この電車、絶対見て～、
チョコレート、食べたくなるから」（？）
とNoahちゃんが叫んでいたんだけど、
そういっていた矢先に、しっかり

見られました。やっぱり悪運、強いです。

●とりあえず、ホテルにたどり着く

翌朝に備えて、大急ぎで寝る態勢。
なんて、せわしないんだ。
音楽の仕事であちこち回る人って、
こういうのが日常なんだろうなぁ・・・。

ウェディングの方は、
本当のじゃなくて、模擬。要するに、
ブライダルフェアの一環らしく、
これから結婚しようというカップルに
こういう感じですよ～、と見せる
ものだった。・・・だが、それに気づいた
のは式が始まるってんで、参列者が
入ってきてから。みょーに普段着の若い
カップルが二組入ってきただけで、
いきなり式が始まった・・・なんなんだ、
コレ・・・で、目が点になってしまった。
ま、いいんですけどね。

こちらの催しの方は、私の他に、
ゴスペル学校で習っているという
3人の女の子がやって来て、一緒に
歌うというもの。一人で歌わなくて
いいので、すっご気楽に行きました。
で、他の3人のメンバーが、感じの
いい人たちで、すっかり仲良くなりまして、
で、お茶の水のイベントで、ゲストで
1曲歌ってね、衣装はこんなで、じゃ、
よろしく～～！ってんで、話をまとめて
しまった。

しまった。また、一本釣りしている。

とまあ、またしても友達を増やして
横浜から帰ることになりました。

空き時間に、しばらくクラシックのソロを
歌ってないんで、急に歌いたくなり、
Noahちゃんに弾いてもらって、Laciar chio pianga
を歌ってみた。響きのいい小さな会場で、
気持ち良かったです。

帰りは横浜から東海道線の各停に
乗り、くま太を枕にして（ひどい）、
ぐーすか寝ながら帰りました。

小田原とか真鶴あたりが、気持ちよく
晴れていて、海もきれいに見えたし、
あ～、このまま温泉に入りたいゾ～の気分。

草薙まで乗って、「タンドール」に行き、
ほうれん草とマトンのカレーを食べました。
美味かった。けど、very hotで頼んだのに、
てんで辛く感じなかった。
いかん、味覚が狂ってきた。

ともあれ、疲れた、疲れた、デス。
全身の筋肉がぎしぎしです。
特に大腿筋が痛いし、腹筋固い。
爆睡してみました。

●そうだ、依頼があったんだ

テノールのＨ原さんからメールが
来てて、ウェーバーのレクイエムの
中の「ピエ・イエズ」の譜面を探して
いるんだそーです。お手持ちの方、
メールしてください～。

てなわけで、高井戸のイベントは、
一巻の終わりでございます。
「お茶の水のイベントをもっと
ブログで宣伝しろ」という声が
出ておりますんで、これから
宣伝出します～（昨日やっと
チラシが来たんだよ～）。