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合唱のこと、英語のこと、本のこと、友達のこと、仕事のこと・・・とりあえず、ダラダラ続ける日記です。

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うわぁ~
●つい、うっかり・・・

女声合唱の譜面を探していて、
混声の、千原英喜さんの、
来年、ソーノOB会で、これやろうか、と
指揮者様がおっしゃっていた
『雨ニモ負ケズ』を買ってしまいました~。

で、嬉しいもんだから、つい、うっかり、
音採りを始めてしまいました~。

・・・・で、感動にむせんでいます。

これはぁ、やるっきゃないでしょお!
これをやらずして、ナントする!
って感じですよ~。

もう、ピアノ弾いてるだけで、
最初っから感動で、胸がワナワナしますよ。
きっとまりさんも、Goちゃん先輩も、
聴けばずぅっえたい歌いたくなること、
うけあいデス!

ソウイフモノニ ワタシハ
ワタシハ ナリタイ

のmeno mossoの和音で、
もうもう、胸、きゅ~~~んです。

賢治は、「ソウイフモノニ ナリタイ」と
病床で、果てることなき夢を抱きつつ、
最後まで前向きに生きていったんだ。
だけど、彼の人生の挫折、悲劇を
知っている私たちは、彼の
絶唱に、胸が傷むのだ・・・・
そんな作曲者の声が、バシン、と
突き付けられているような気がして、
何というか、この和音に瞠目してしまいました。

譜面に最後まで目を通してから、
千原さんのライナーノーツを読みました。

「さぞかし無念だったろう。晩年の病床の中で
諦念をもってしたためられた詩・祈りである。賢治
は”サウイフモノニ、ワタシハナリナイ”のである。
詩の冒頭”雨ニモマケズ、風ニモマケズ”に
ヴァイタリティを感じてはならないと人は言う
かもしれない。しかし私には雨風の中へ
勇猛果敢に飛び出して行く賢治の姿が見えるのだ。
東に西に人々を励まし歩く声が聞こえて来るのだ。
彼の一生を顧みて、つねに企画し、挫折し、また
新たに物事をおこす前向きなエネルギーに心打たれる。
私は賢治の魂にエールを送ろう。哀憐の調べではなく、
勇気奮い立つ響きで彼を讃えよう。そして賢治とともに
私は颯爽と山野をかけめぐるのだ。
Alla Marciaーー行進曲風に、活き活きと、
アッコード(和弦)に力漲らせて、曲は今を
生きる皆への応援歌、命の賛歌だ。」
千原さんがお書きになったノーツ、
譜面の隅々にまで行き渡っているように
思いました。
賢治とともに山野を駆けめぐろうでは
ありませんか!

ちなみに、この曲を単独で演奏する場合、
(4曲で構成される組曲の第4曲です)
冒頭にナレーションが!

「いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ!」

これを見た瞬間、ナレーション、やりたくなりました~!

まあ、男声のどなたかがやられる
ものなのでしょうけれど、

以前H乃さんが作曲した現代音楽作品
(シデロイホスという鉄の楽器を使ったもの)を
紹介する演奏会を神奈川県立美術館で
やったのですが、

その時にH乃さんのお兄様のご指導を
受けて、ナレーションの練習をした時のことを
思い出しましたぁ。

普段の声じゃなくて、岸田今日子みたいな
感じでやってネ♪

とかH乃さんに言われて、
1ヶ月間、毎日練習、練習、また練習~。

H乃さんのお兄様は、実は、
昔、名子役で鳴らした方で、
小津安二郎の映画なんか、
軒並み出ている、という知る人ぞ知る、の方
でして~・・・・。で、終わってから、おそるおそる
「ど、どうでしたか~?」
とお伺いしてみたところ、
「初めてにしちゃ、よくできた」
と言って下さいましたぁ! 有頂天。

・・・てな事を思い出して、
自分なりに、ああか、こうか、と
ナレーションして遊んでしまった~。

この詩を、「雨ニモ」の冒頭に読め、という
千原さんのセンス、すごいです。
愕然とします。

こういうすごい作家の作品を
練習できるだけで、今まで
合唱やってきて、良かったと思います。

あ~、早く練習始まらないかな~。

●うわぁ~・・・と言えば

水曜の夜に、ホテルで娘とテレビを
観ていたんですが、夜中にアメリカの
Fox TVにハマってしまいました。

スーザン・ボイルさんなんかが出た
「American Idol」というオーディション番組を
やっていたんですよ~。

以前泊まった時は、
クラシックで、ソプラノ歌手のソロ演奏会で、
伴奏はハープっていうのを聴きまして、
これがまた、もう、絶品。途中から観たので
歌手の名前が分からなかったのですが、
さぞや名のある名手であろうって感じ。

リヒャルト・シュトラウスのDie Nachtを
ちょうど歌っていましてぇ。

で、この超難曲を、それはもう、美しく、
これこそ、理想的だ、って感じで
歌ってらして~、思わず、はぁ~~~・・・
と溜め息ついて聴き入ってしまった。

実は、昔、N村先生にこの曲を、
みていただいた事があったのです~。
おそれげもなく!
っつーか、大挑戦で!

で、結果は、やっぱり見事な大惨敗でした~。
Mozartの「歌え喜べ、汝幸福なる魂よ」を
やった時もそーでしたが、死ぬほどしごいて
頂いたんですけど、やぁっぱり、こんな
大物をやるには、まぁだまだネって感じでした。

勉強には、どっちも無茶苦茶なったんですが、
まだまだ出来ないことの方が多いんだなぁ、
という自覚も出来ましたっけ。

●で、アメリカン・アイドルの話に戻りますが

ちょうど女性シンガー特集みたいな感じ
の週らしく、女性ボーカルばっかり。

どうやら、何度か勝ち抜いていって、
最終決戦の勝者が、めでたく全米デビュー
できる・・・というシステムらしいのですが、

いやぁ、むっちゃキビシイです!
それぞれが、もうGreat voice!って
感じの人ばっかりで、レベルは果てしなく
高い。んだけど、審査員がひっじょーに
キビシイんで、時にはけちょんけちょんに
けなされたりする。優しい言い方の人もいるし、
元気づけようと気を遣ってくれる人もいるけど、
超辛口のオジサンが二人もいて、
「今回のステージはひどすぎる」とか
平然と言い放ったりする。

ほんの少し、音程が不安定であったり、
声の伸びが今ひとつの部分があったりすると、
必ず突かれる。

だけど、ただくそみそにけなすのが楽しいから
やってる・・・って訳じゃないってのが、
観ているうちに分かりました。

この番組に登場する挑戦者たちは、
それぞれが、素晴らしく輝く才能を
持っている人たちばかりなのです。
だからこそ、
「君の力は、こんなモンじゃないだろう!
もっと、自分を磨き立てろ!」
と力強いエールを送っているのです。

小さくまとまるな、もっともっと
大胆に、自分のカラーで、
会場のみんなを染め上げろって感じ。

アメリカのショウビジネスは、本当に
のし上がるのは大変です。何せ、
とてつもない才能の持ち主が、それこそ
ゴマンといて、その中で勝ち残らねばならない
のですから。結局のところ、いかに日々努力し、
己を高めていくかっていうところ、
いかに、自分の個性を自覚し、それを
研ぎ澄ましていけるかってところ・・・なのかなぁ。

まあ、全米でデビューとなれば、
それは即座に世界デビューを意味する
世界なわけですから、それだけ
キビシイんですね。

一人一人の挑戦者たちが、
とってもステキなキャラクターの女性ばかりでした。
見習わないとなぁ。
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